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山歩きとそこで出会う花たちへの思い


by minoru_mogi
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<   2013年 01月 ( 3 )   > この月の画像一覧

 東小金井駅よりほど近い東京農工大学の工学部の博物館を見学に出かけてきました。
大学の140周年を期して、今までも有った博物館を立派に再編集して、広さも前の2倍以上にもなる2階建ての建物の中に展示室が幾つもあります。この大学は明治時代から北区西ヶ原にあった国の高等蚕糸専門学校が前身です。駅より10分のキャンパスを歩くと、外国人の留学生が目立ちます。博物館の受付をして、私が百貨店で繊維をずっと扱ってきたと話しますと、年配の方が私を案内して説明をしてくれました。
先ずは繊維機械の展示室から見学です。絹の糸繰り機が、機械化される前の段階から、富岡製糸のフランスからの機械、戦前までの旧いものからが順を追って見られます。中には富岡製糸場にも無いという古い糸繰り機も展示してあります。
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 戦前の会社の売上高で最も大きな売り上げは鐘紡だったのだそうです。その扱い品は生糸が主で、その他綿紡で輸出が大きかったのです。次に展示品の中に織機が色々とあり、綿織機最新機のエアージェット織機、化学繊維のウオータージェット織機もあり、私が見ることが出来なかった往時の新鋭機を見ることが出来ました。このウォータージェットの織機は、チェコで技術が開発され、その技術を導入して日産自動車が織機を開発したものです。
私が百貨店に入社して2年目の昭和39年(1,964年)に、ユニチカの犬山工場を見学したことがあります。この工場は毛紡績で羊毛の糸を作っていましたが、若い女性の工員さんが沢山いて、ローラースケートを履いて板の床の上を走って、1人200錘位を受け持っていました。紡糸中に糸が切れるとそこへ行って糸を繋ぐのが仕事でした。私はなんと優れたイノベーションかと大いに感心したものです。
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次に2階の展示室へ行き絹の輸出ブランドのラベルのコレクションや、明治時代の錦絵があり、各種の絹糸のカセが美しく輝く様もみました。また昔の蚕の飼育用具等の展示もありました。
1階に又戻り、左側の展示場には、今度は繊維と関係が無い新しい方法の冷房機などの開発中の物の展示説明があったり、自動車の危険回避技術の開発など、工学部の名に相応しいものでした。
大学付属の博物館としては大変優れたものであると実感しました。
by minoru_mogi | 2013-01-27 14:49 | 随想 | Trackback | Comments(0)

ブーゲンビリア No415

 関東地方を爆弾低気圧が襲い、東京にかなりの積雪をもたらした1月16日には、私と家内は南九州旅行中で鹿児島におりました。夜来の雨が上がって朝8時頃よりは空が広がりました。暖かな指宿では菜の花が盛りで、池田湖の周りは美しい菜の花畑が続きます。これこそが寒い寒の間に見たかった景色でした。
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指宿のホテルの庭には大きなブーゲンビリアの木が幾つも紫色の花を付けており、大変立派です。この花は以前2月のスリランカや同じ2月にバンコックで、他の色も花も見ております。しかし、その花は何時が盛りなのかが判らなかったので、ホテルの人に聞いてみました。
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「この花が咲く時季は何時なのですか」と言うと、「これはずっと咲いているが、花でなくて葉なのです。花はその中心にある白い花がそうなのです」との答えでした。そこで、家に帰ってから調べてみると、花に見えるのは苞であり、花は小さな筒状のものであることが判りました。
苞とは花を包んで保護している葉の変形したもので、苞の大きなものでは水芭蕉が有名です。植物のこれらの花の形状の変化も、永年の間に突然変異がその環境に好ましい方向に合致することで、固定したものと考えられます。自然の持っている偉大さには感心させられます。
by minoru_mogi | 2013-01-16 16:33 | 随想 | Trackback | Comments(0)

池上本門寺 No414

元旦の夜、私は大地震を体感する夢をみました。多分その日の夜、我が家に泊まりで来ていた息子の嫁さんに、寝ている間にもし地震でも有ると心配だからと、懐中電灯を枕元に置いてやりました。その事が何かの記憶に残っていたのでしょう。そんなことも有り、正月4日に都内のお寺では有名な大田区にある池上本門寺へ初詣を兼ねて行ってみました。
私の事前の想像では、浅草の浅草寺のような町中の大寺院と思っていたところ、全く予想と異なったものでした。
東急池上駅で下車して、歩いて10分くらいのところに丘の上にあるお寺はありました。最初の山門を入ると、参道の両側には露天が沢山出店しており、たい焼きや今川焼き、イカ焼などが続きます。階段は約百段あり、かなり急な登りでした。階段上より第二の山門を抜けると、やはり露天があります。門の内側では猿回しが猿1匹と実演中でした。
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立派な本堂の中では、護摩を申し込んだ人達が堂内に座ってお経を聴いています。その手前の賽銭箱にお賽銭を入れて、この一年の日本経済の向上を願いました。この寺域は平地の中にその一帯だけが丘になって、7万坪もの広大の境内には大樹が点在しています。寺内を見て周り重要文化財の五重塔や、古くて大きな江戸時代に建てられた墓もあり、中には松平家のものも見え、また力道山の墓も見られました。
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最後に池上会館というビルの屋上の展望台に登ったところ、何と南アルプスの雪山の山稜が見ることができました。暮れから正月の間は工場等が休みとなったことで空気が澄んでいることと、当日は朝8時に-4.3℃とシベリア高気圧が張り出したことが、これ程の天候になったのでしょう。
by minoru_mogi | 2013-01-04 22:52 | 随想 | Trackback | Comments(0)