山歩きとそこで出会う花たちへの思い


by minoru_mogi
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 昨年末の312号で「ハルビン学院と杉原千畝」に就いて書いた事がありますが、その本の中での彼の話は僅かでした。そこで、もう少し彼の人となりと経歴を知りたいと思っていたところ、たまたまこの春に外務省に関係のある方が、多くの資料により彼の業績について書かれている本が新聞の書評に載っていたので、早速それを取り寄せて読んでみました。
そのタイトルは「諜報の天才杉原千畝」とありますが、この表記は少し誤解を生む可能性があり、「外交官杉原千畝」の方がより好ましい思えてなりません。
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 たまたま1週間ほどシドニーへ行く予定があつたので、夜発の夜行便で10時間かかり、その行き帰りを利用して一気に読み上げました。
その中で一番印象に残ることは、いかに陸軍軍部が満州国において横暴であったか、またその後の政治に陸軍が主導権を握り、日本を破滅の淵に到らしめたかがうかがい知れます。
彼は有能な外交官でありましたが、官僚的な考え方は無く分析力の優れた観察者であった事が判ります。エストニアでのビザの発給に際しては、政府の指示をまもっている様に見せかけて、貧しい避難民のために日本から先の国に渡る金銭を有していない人々にまでビザを発給し続けたことは良く知られたことです。
 しかし、彼の帰国後、外務省内で指示違反に対する罰則が行われなかった事は幸いでした。多分、日本国内の戦後の民主化がそうさせたのかもれません。
その事は彼の人生において大きな幸せであったと思えてなりませんでした。
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by minoru_mogi | 2011-05-27 14:08 | 随想 | Trackback | Comments(0)
 フェイスブックに登録して、色々とその機能を試してみています。それと同時にこのソフトを立ち上げたザッカーバーグの開発の過程を精読しています。
 自分の写真をプロフィールに入れ、また卒業した大学名を入れ、元勤務先の百貨店名を入れてみました。すると、私のアドレス帳の中から、すでにフェイスブックに登録してある方の名前が出てきて、その人にコンタクトしてお友達に加えて貰えるか連絡します。そして相手がOKとなるとその方の写真とプロフィールが表示され、趣味についても記入が出てきます。まだ、日本では登録者が少ない様子で、特に50代以上の人はほとんど居ないのが実情です。
暇のある時間をみてこのソフトを色々試してみました。大学のところを見ていると、同じ大学の卒業生で登録のある人々の写真が出てきます。しかし皆若い人達で友達になる人は居りません。
次に以前勤めていた会社関係者の写真を見てみましたが、やはり登録者の中からは知人が見つかりません。それでも20名程が載っていました。
海外の知り合いを見てみると、その友人達の姿が出てきました。彼女は特に友人が多く男女で50人程の30代から40代の方が並んでいます。しかしチェコ語なので大学や会社が判らないのですが、英国の友人とは英語のプロフィールが出てきました。学生であった時に英国に留学したと言っていたので、その時の友人かも知れません。
 このソフトの根底にある目的は、いかに友人を増やしてゆくかという思想が良く判ります。私の友人で若いと言っても40代ですが、このフェイスブックに毎日のように短い記事を載せている方がいます。特に旅行中の記事が多く、色々なハプニングが書かれており、大変興味を引く記事が多いのです。単なるインターネットと異なって、知り合いの友人の間だけを対象のして発信しているので、見る人の関心度も高いという長所があります。その方はブログを止めてこちらを愛用している様子です。 
これら記事の中では、ある記事に対して「いいね」とだけ返事を返す項目があり、コメントを入れるほど意識しなくても済むのも特色と言えるでしょう。
まだ、十分にこのソフトを理解するまでには到りませんが、なかなか面白そうなことは判った積もりでいます。
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by minoru_mogi | 2011-05-16 15:25 | 随想 | Trackback | Comments(0)

ヤマエンゴサク  No333

 大変覚えにくい名前であるこの名称は「延胡索」が漢字である。牧野植物図鑑ではヤマエンゴサクではなくて、藪延胡索の名である。我が家のこの花は花好きの女性からムサシアブミを頂いた折に、その土に付いてきたものと思える。数年前より見かけない植物の葉が出ているのは認識していたが、まだ花が咲かないので名前が分からないままであった。
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今年の4月になって思わぬ綺麗な花が咲き出した。そして今までにこの花に一度だけ出合った事を明確に思い出した。それは5月の初旬に奥多摩の川乗山に会社のグループで登山に出掛けた時の事であった。標高1000~1200m位の川乗川の傾斜を歩いていた時に、思わぬ可愛らしい花が目についた。グループの後ろの方を歩いていたが、急いでリュックを下ろして一眼レフのカメラを出して接写で花を撮った。
しかし、このグループは私が最高齢で皆の足は速く徐々に遅れながら山頂へと向かった。山頂まであと20分位の所で前を行く一人が歩けないで止まってしまった。そこで私が先へ進んだが、若い彼が全く追いついて来ない。心配になり少し止って待ってみるが一向に登って来ない、そこで私は少し戻ってみた。彼は50歳代後半の人で登山靴を見ると皮製のビブラムが磨り減るほど山を歩いた靴を履いている。どうやら昔はベテランであったが最近は歩いていなかったらしい。
二人でゆっくりと歩き川乗山頂に付いた頃には、先に付いた人たちは昼食をほぼ終えていた。二人は急いでお昼を食べ、休む間もなく長い下りの道を下った。
このグループの中では私はいつも山頂近くになると皆に遅れだし、皆さんに先に山頂まで行ってもらい、それより15分~20分遅れて山頂に着くのが常であった。
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 ある時、5月の茅ヶ岳をいつものグループで登った。この時も山頂には私が遅れて着いた。山頂からの景色は素晴らしく、南アルプスがまだ残雪の筋を残しており、早速山姿をスケッチして彩色もした。食後直ぐ近くの金ヶ岳へと向かった。すると急に胸がむかついて来て山道の脇で吐いてしまつた。昼食の時に食べたおにぎりにあたったと直感した。いつになっても金ヶ岳山頂に来ない私を心配して一人の女性が戻ってきて背中をさすってくれた。しかしそれからの登りのつらさは並大抵ではなかった。山頂で少し休むと何とか歩けそうになって、下りには私のリュックをその中の一人が持ってくれた。実はその人があの川乗山でブレーキとなった方であった。
途中で温泉に立ち寄った頃には体調が戻り、普通にリュックを背負いアルプスの夕景を楽しみながら下山した。
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by minoru_mogi | 2011-05-05 21:35 | 山の花 | Trackback | Comments(0)
 4月末の平日に家内と共に小田急線向ヶ丘遊園より歩いて15分くらいの所にある民家園へと行ってみました。
以前より一度行ってみたいとは思いましたが、多分6・7棟の古民家が有るのだろうと思い、さほど期待はしていませんでした。駅より南に歩いて行くと丘陵地帯にさしかかって来ました。ここは川崎市の生田緑地という公園地帯となっており、その中に日本民家園は有りました。
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園内に入って見ると平日でもあった為か入場者はあまり見られません。入り口より入ると、先ずは宿場町の光景で街道筋の家の風情です。説明を読むと鈴木家は今は福島県にある奥州街道の馬宿であったものです。馬方達が泊まった宿でした。
次は奈良県の井岡家の油屋店舗と住宅を兼ねた家です。これら次々と江戸時代末期より明治初期の建物が出てきます。全国の各地よりここに集められた古民家で中でも白川郷と五箇山の合掌作りの民家は5棟もあり、なかなかの圧巻です。その中で板張りの床に座り、お蕎麦の昼食としました。
古い家の中では囲炉裏があり、そのいくつかは薪を燃やしています。ボラティアの方々がこれに当たっていました。
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 私は以前に岐阜県の中尾温泉の宿で、この移築された合掌作りの家の2階に特別に泊めてもらった事があります。夏の上高地より焼岳を越えて下った所で、夕方宿に着いたところ、予約をしていないために部屋は無いと断られてしまいました。
どこでも良いからとお願いしたところ、食堂として使用していたその合掌の建物の2階なら空いているとのことで、そこに一人で泊まりました。
藁屋根のむき出しの部屋は涼しく、その窓からは錫丈岳が正面に見え、露天風呂では20帖くらいの岩風呂の温泉はかけ流しのお湯がごうごうと流れ落ちていました。このときは実に良い体験をさせてもらいました。
今回の古民家22棟には大変満足をしましたが、出来れば更にどこか大庄屋の勅使門のある家や、武家屋敷などがあるともっと充実したものになるのではと考えました。
しかし、その時は民家園とは呼べなくなりそうです。
財政力のある川崎市が更に頑張ってこれ以上の古民家の充実を図って貰いたいものです。
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by minoru_mogi | 2011-05-01 11:52 | 随想 | Trackback | Comments(0)