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山歩きとそこで出会う花たちへの思い


by minoru_mogi
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<   2008年 06月 ( 4 )   > この月の画像一覧

植物生態学では花の萼と花冠は明確に識別されているものである。萼とは花冠の外側にあり花冠を保護しているものである。花冠とは複数の花弁からなる花の器官のことである。
花冠とはいわゆる「花びら」であるが、花として花粉媒介者の標的になるだけでなく、萼と同じく雄しべ、雌しべを保護する役割をもっている。これが定義である。萼と花冠が同じように見える場合、ひとまとめにして花被という。この場合萼に当たる部分が外花被であり、花冠にあたる部分を内花被として分類される。

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                          ガクアジサイ
 今が季節のアジサイの原種が写真のようなガクアジサイである。ガクアジサイの中で外側の花のように全ての花が装飾花になったものがアジサイなのである。ガクアジサイの「ガク」とは大きな花のガクが目立つことから「萼アジサイ」とばかり思っていたが、実はその名の由来は「額アジサイ」であり周りの装飾花を額に見立てた名前であるという記述である。本来の花の部分は真ん中に詰まって見える花冠の小さな、雄しべが密集している花なのである。
最近は多くの種類のアジサイがあり、花色も多くのものが出ている。いつもの散歩道の両側にも小さなものが今年も沢山植えつけられて増えてきた。多分手入れが簡単なことがその最大の理由と思われる。
by minoru_mogi | 2008-06-27 21:53 | 栽培山野草 | Trackback | Comments(0)

6月の山の花 No192

 昨年の6月初旬には乾徳山のレンゲツツジの群落の中を歩き、今年も同じ頃には瑞牆山のシャクナゲの花の写真を撮ってきましたが、両山で同じ体験をしたものがあります。
登山道を標高1500m付近のミズナラやカラマツの林を行くと、「ジージー」という大きな音が周り中で続いています。これが聞けるのはこの季節の好天の日だけであり、曇った日には聞くことが出来ません。その音は何が発している音か、知らない人には判断するのが難しいことでしょう。実は、これはハルゼミの鳴く声であり、そのセミの姿を見つけようとしても全く見つかりません。私もいつも注意していますが見たことは無いのです。図鑑で調べてみると体長35mmと他のセミに比べて極めて小さいのです。
 この頃山梨の山を歩いていると沢沿いなどにサクラソウの仲間で最大の種類のクリンソウを見ることがよくあります。しかし、今まで見たところでは人為的に移植されたと思えるものが多く、自然環境そのものは少ないように思えました。
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今回瑞牆山に出掛けた折には手付かずの環境に咲くクリンソウの群落を見ることが出来ました。それは沢筋の落ち葉が堆積した湿地にあり、その草丈は開花茎では40~50センチもあり
その葉も大きなものでした。

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        バイカオウレン
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                                       コミヤマカタバミ↑
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         キバナノコマノツメ→ 
1800m付近ではバイカオウレンの小型の花や、コケの中に咲いているコミヤマカタバミ、砂礫地には黄色の高山性スミレであるキバナノコマノツメが咲き、皆小さな姿ですがその花々は良く観察すると大変美しく、登山中の苦しさを忘れさせてくれるに十分な魅力を見せてくれました。
いつも山から帰宅したあとで図鑑を見てこれらの花を確認することも山の楽しさの一端となっているのです。
by minoru_mogi | 2008-06-20 12:21 | 山の花 | Trackback | Comments(0)
 今年の春から初夏にかけて、ミツバツツジや山ツツジが歩いた山では沢山花を付け、ツツジ類の表年(当たり年)であると判断して、以前何度もシャクナゲを見に行った瑞牆山へ友人が写真を撮る目的も入れ6月の10日の梅雨の合間の晴れ間に出掛けました。
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                       瑞牆山全景
特急を韮崎で降り,駅より山梨峡北交通という、増富ラジウム温泉を経て瑞牆山荘行きのマイクロバスに乗りましたが、この路線は主に登山客や観光客を目的に設けられている様子で、山梨交通の路線バスとは経路が異なっていました。
10時過ぎに標高1500mの山荘に到着、ゆっくりと登り始めましたが同じバスで来た登山者は10名くらいです。新緑のミズナラの森をゆくと1時間ほどで富士見平に着き、小憩の後に天鳥川(あまとり)の沢へと向かいましたが、途中で瑞牆山の岩の山肌が木の間に見え隠れするものゝ全景を写真に撮れるポイントが全くありません。川原に下り立つ辺りからシャクナゲの美しい花が見られるようになりましたが、しかし残念なことに花の付き方はとても良いとは言えません。冷たい沢の水で手や顔を洗い、食事を20分で切り上げてシャクナゲの多いかなり急な登山道を30分も登ると登山道の左右に花を付けたシャクナゲが続きます。ここの吾妻シャクナゲは花色が良く大変立派な木が多いのが特徴です。
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 写真撮りに夢中になっていましたが、帰りのバスの最終便が15:30であり、ここからは1時間40分も掛かるのです。慌てて下山にかかりましたが天鳥川よりの登り返しがきつい。
途中では殆ど休憩は取らずに歩き、富士見平付近から歩きやすい林道で下り始めました。ここまで山の全体の姿を撮れずにきましたが、あと20分くらいで山荘に着くというくらいの場所で、瑞牆山を全面に見張らす素晴らしいビューポイントがあり、今までに見たことも無い良い写真をものにした。
今回の花の探訪は今までに4回同じ季節に出掛けてみましたが、残念ながら今回が一番花付の少ない年でした。しかし、この山姿の写真には大満足で最終バスに10分前に間にあった今日の天気と幸運に感謝でした。
by minoru_mogi | 2008-06-11 20:56 | 歩いた山 | Trackback | Comments(0)

ノアザミ No190

 この季節に野や山を歩いていると、アザミの花を見る機会は多いものですが、その野生を感ずる花にはいつも惹かれるものがあります。日本のアザミの最大のものはフジアザミですが、咲いている姿を見ると花が下向きに咲きノアザミのような鮮やかさがないので、あまり魅力がありません。西洋野菜として食べられるアーキチョークの和名は朝鮮アザミであり、地中海沿岸がその原産地です。図鑑で調べてみるとその花は上向きに咲き、実に美しい色の花を咲かせます。しかし、そのテニスボール大の花の実物は残念ながら咲いている状態では見たことがありません。
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 私が犬の散歩で少し遠出をする丘に、このノアザミが丁度今の季節に咲いているのです。
この花の色と姿は個性的であり、毎年咲く頃にはそこに足を伸ばします。
このアザミには蝶がよく来て、以前夏の八ケ岳の硫黄温泉小屋付近でミヤマアゲハやクジャクチョウが飛来していました。
このブログの文中、第81話にトルコで6月に見た背丈ほどの大きなアザミの話しが載っています。
by minoru_mogi | 2008-06-08 21:41 | 山の花 | Trackback | Comments(0)