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山歩きとそこで出会う花たちへの思い


by minoru_mogi
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<   2007年 09月 ( 4 )   > この月の画像一覧

知床半島 No156

9月お彼岸の3連休に釧路の木材加工会社を経営する大学時代の友人を、同じクラブの友人達と一緒に訪ねました。今回は特に知床半島を見たいとの希望に応えてくれ、車で700kmも走って案内してくれました。
 半島の中ほどの根室側の町、羅臼に行く手前に地元の人の情報で鮭の遡上が始まっているのが見える川があるというので、国道より外れて河口の川岸に行ってみました。
そこには鮭が黒く群れていますが、考えられないことに河口の直ぐ上に木で簗(やな)状の
魚止めが設けられていたのです。不思議に思って見ているところにゴム長の地元の方が丁度来て説明をしてくれました。前週に台風崩れの大雨で川が増水して、遡上し始めていた鮭が押し流されてまた海へ戻されてしまうのを防ぐために設けたものであると話してくれました。
 そこからは更に半島の先端から10kmくらいの道路の行き止まりまで行ってみましたが、山が海に迫り断崖とトンネルの道で、道路の海側に漁業の作業小屋、山側には1軒家が建つだけの平地しかありません。しかし、世界遺産指定のためか道路と崖の保全工事が随所にみられました。その日は羅臼の羅臼川上流3kmくらいの羅臼温泉に宿泊しました。
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川の中に黒く見えるのがサケです
 翌朝、宿の裏手の川を見に行くと、思いがけずに多くの鮭が浅い川の砂地に群れています。
川岸の砂の上には狐のものと思える足跡が明瞭に残っていましたが、熊のものは見かけませんでした。
車でオホーツク側のウトロの手前で知床五湖に向かう途中、羅臼峠(738m)でオホーツク海と根室海峡が左右に見えましたが、強風にさらされ羅臼岳(1661m)の山頂部は雲に隠れており、遅れているという紅葉はまだ黄色くさえなっていません。
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五湖では友人の会社が昨年環境庁の発注の仕事で車椅子も行き交える、熊の上がれないように防除電線を備えた木道が作られており、そこより半島の山々の静かな峰を眺めてきました。
帰りは斜里より収穫中のジャガイモ畑やビートの緑の畑、牧草畑の連なる直線の道をひた走り、根釧原野を見て道東風景と秋の味覚を満喫しました。
by minoru_mogi | 2007-09-27 11:57 | 動物・昆虫・その他 | Trackback | Comments(0)
 夏の終わり頃、荒地や河原に夕方から黄色の花を咲かせる草丈130センチほどの月見草が見られる。太宰治の「富士には月見草が良く似合う」の句は御坂峠で詠まれたものであるという。
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この月見草は植物図鑑では「オオマツヨイグサ」であり、メキシコ原産のものが園芸品種として渡来して帰化植物として野生化したものである。
或る本でこの月見草が夕刻咲くときに音がするということが書かれていた。そこで、数株の月見草が庭で咲いているところで花の咲くところをじっと観察してみた。
夕日が沈みかけた頃になっても花はまだ開く気配をみせない。薄暮になった頃6片の緑茶色の萼の中ほどが離れてきた。しかし、先端部はまだ繋がったままである。そして耳を澄ましていると「パチ」と明瞭な音がして萼が離れて黄色の花がぐんぐんと開いてきた。あたかも、ひよこが卵殻を割って出てくるような様子である。
その読んだ文章によると、この月見草が群生している河原の中で耳を澄ましていると、かなりの「パチ・パチ・・・」という音に囲まれるとあるが、私にとっては大変信憑性のある話だと考えている。
by minoru_mogi | 2007-09-19 15:08 | 山の花 | Trackback | Comments(0)
 今春、旧甲州街道の笹子峠(1096m)を歩いてみたが、私はこれまで中仙道の和田峠と、上越国境の清水峠の山道を歩いている。清水峠は9月のこの頃、友人と二人でテントを持参で越えたものである。
上越線の土合の地下駅で下車して、先ず白毛門山(1720m)へと登って行った。その山頂よりは谷川岳が目前に広がり、1ノ倉沢が良く見える。朝日岳(1945m)を越えてなだらかな尾根を進むと、熊笹と草原の清水峠へと夕刻4時頃に到着した。
テント場には最適な環境ではあるが、その時は曇りで南風が強くとてもテントは耐えられそうにない。
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そこで、峠に1軒の小屋があるので、そこへ行ってみると国有鉄道送電線監視所の表示があった。扉を開けて中へ声を掛けると、2人の男の人が詰めており食事の料理準備中であった。訳を話して入り口の土間を使用させてもらいたいとお願いしたところ、許可が出た。
その土間にてラジウスで食事を作り、木の床の上にシュラフで寝た。
 翌日は晴れであったが、今度は日差しが強く暑い日となり、峠から新潟側への下りは林の中を行くが、沢筋に出るまでは暑い歩きが長く続く。集落が出たところでバスを待ち、六日町駅行きのバスに長々と乗り駅に出た。その駅で近くに最近出来た温泉があるという話を聞き込んだ。早速そこまで歩いて戻り田んぼの真ん中にあるプールのような六日町温泉で汗を流した。
何でも、帝国石油が石油の試掘をしたところ石油でなく温泉が湧出して町営の温泉施設となったと聞いた。(この温泉も今は立派な温泉になっているのをネットで知った)
 先日、インターネットで山の絵を見ていると、この清水峠の小屋の付近の画像が偶然に見つかった。その画像はなかなか個性的な絵で、丁度我々が歩いた季節と同時季のものと思える。小屋が作り替えられているのが判る。この画像を一緒に歩いた群馬の友人にEメールに挿入して送った。
実はもう1つ歩きたい峠がある。野麦峠(1672m)であり、何時の日か出掛けてみたいものである。
by minoru_mogi | 2007-09-13 22:29 | 歩いた山 | Trackback | Comments(2)
 伊豆半島中央部を遠笠山より万二郎・万三郎岳と友人と二人で縦走したのは、学生時代の9月のことであった。その時はテント持参の山登りである。遠笠山の山道はツゲの木の低い林を進む静かな山道で、山頂付近からは海上に伊豆大島・尖った利島・平らな新島が目に入ってきた。万三郎の山頂は視界が無く、付近にはシャクナゲの直径15センチ、高さ3メートル近い大木があり、今まで見たことも無い大きさであった。
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              左から伊豆大島・利島・新島
 その日は八丁池の近くにテントを張った。夜の8時頃に猛烈な雷雨が襲ってきた。水がアッという間に流れ込んできて、15センチは厚さのあるエアマットの半分位まで来た。
テントではとても耐えられないと判断して、慌ててテントを放棄してエアマットとシュラフを持って近くにあった炭焼きのトタン小屋に避難し、朝までそこで過ごした。
 翌日は快晴となり天城峠に出て、旧天城トンネルを抜けてバス停より海辺の河津へと出た。
海沿いの道を大きなザックを背負って今夜のテント場の今井浜へ向かい歩いていると、1台のジープが停まり「何処まで行くのですか」と声を掛けてきた。「今井浜です」というと2人の作業服の男たちが道路公団の標識がある車でそこまで4キロくらい乗せてくれた。
その夜は、浜の松林の砂の上に快適なテントを張り、山登りの疲れを休めた。
 翌朝、朝食の準備でラジウスを燃やし、コッフェルで食事を作っていると、浜辺で何やら10人くらいが撮影をしている。良く見ると先頭の男の人が「道志村小学校」という旗を振っており、その男の人は牟田悌三さんでTBSの「三太物語」の音さん役である。
撮影隊がテントの所に来て、テントの前で朝食を作るところを撮らせて欲しいと言った。
幾つかの角度で撮るが、色々と注文をつけて撮りなおしをさせられ10分間くらい撮っていった。
その放映の日を田舎の家族に連絡して見るように伝えた。しかし、当日テレビに映ったのはほんの数秒であり、やっと顔が判別できるくらいのもので全く期待外れであったが、この旅行は楽しく記憶に残るものであつた。
by minoru_mogi | 2007-09-06 21:36 | 随想 | Trackback | Comments(0)