山歩きとそこで出会う花たちへの思い


by minoru_mogi
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地中海性気候 No147

 雨天曇天が続くこの頃であると、昨年の6月に訪ねたトルコ旅行での好天続きの日々を思い出します。高校時代の地理で学んだ地中海性気候では、冬場が降雨期で春から夏は乾燥期でありブドウや果樹栽培に適し、農業では小麦が主要生産物と教わった。
 トルコの訪問時期は6月6日から16日と11日間であったが、沿海部から高原地帯までを回ってきた。丁度果物の季節でモモ・イチゴ・サクランボ・アンズ・プラム・クワの実・スイカ・メロン・等が有り、旅の途中で湖の湖畔で食事をした折には、公園の街路樹がサクランボでその実を自由に採って食べたものである。
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 イスタンブールやエフェソスでは木々の緑は濃いが、内陸部に入るにつれて木々は低くなり松やオリーブの樹ばかりになり、草原が広がってくる。そこでは麦畑が黄金色に広がり、赤いケシが咲き、草は枯れかけている。先日、ある会合で生物の先生から次のような話を聞いた。森林が育つのには年間降雨量が1000ミリ以上ないと形成されないとの事であった。この知識は私には初めてのものであった。
 そのトルコの地で日本には無い珍しいものが有る事を知った。トルコは農業国であり蜂蜜の種類が大変豊富でありその値段も安い。その中に松の花の蜂蜜が有るというのである。松の花は花弁が無い花粉だらけのもので、とても蜜が取れるとは想像が出来ない。しかし、それは確かに有り、地元のスーパーでやつと小さなビンを数個手に入れた。
 草原の花の季節は5月であるとのことで、この旅では少し遅すぎた。しかし、観光地も農村風景もどこも素晴らしく、また、その国民の日本人に対する友好的な姿は想像以上であった。
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どこの観光地へ行っても小学生から高校生達に囲まれて話す事が何度もあった。もちろん片言の英語で話しかけてきたが、小学生でもイスタンブールの子供は上手に話す子もいた。
このトルコには再度訪ねてみたい国であり、今度は国の東部の高原とアララット山を見たいものである。
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by minoru_mogi | 2007-07-25 14:16 | 随想 | Trackback | Comments(0)
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                 駒津峰山頂よりの甲斐駒ケ岳
 中央本線の特急に乗って韮崎を過ぎると左手に甲斐駒ケ岳の険しい稜線が見えてきます。
若い頃からこの山の有名な急登の黒戸尾根から登りたいと思っていましたが、社会人の時には普段歩きこんでいないので、とても登れる自信がなく機会を失い、今となっては夢のルートでしかありません。
 この山には最近は殆どの人が北沢峠より登ります。私が登った時も北沢峠より仙水小屋に入り、そこから翌朝暗い内に仙水峠から駒津峰に向かいました。登りは急登ですがそこから見える鳳凰山の観音岳の姿も良く、足元にはヒメシャジンが咲き乱れています。
やっと駒津峰山頂に着き大きく見えてきた駒ケ岳のスケッチを始めましたが、雲が流れていて山頂は時々見えなくなります。今日はここでしっかりと着色したスケッチを何枚か描く予定でいましたが、五十代の後半の同年輩の女性二人が小憩後駒ケ岳の山頂へと向かい出発して行くのを見て、私も急に山頂まで行こうと決心して歩き出しました。
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         ヒメシャジン
(他の山のT氏の画像です)
岩のルンゼを抜けて行きますとガスはひどくなり、山頂は見えません。山小屋は朝4時半に出ましたのでお腹が空いて、昼食を早めにとる事にしたのは9時を少し回った頃です。食事をしていると風音の中にボソボソという人の話し声が聞こえてきます。もしかしたら山頂が近いのかと思い、食事を慌てて切り上げて登りだすと高度30mも登った所が山頂でした。山頂のほこらの近くからは東の山梨側は良く見えますが、西の仙丈岳方面はあまり良く見えませんでした。
 9:30に山頂到着後、10分くらいで今度は花崗岩の細かく砕けて滑りやすい白砂を慎重に下り始めました。駒津峰を過ぎた時、浮き石に乗り右膝を痛めてしまいました。右足の踏ん張りが利かなくなり、やっとの思いで仙水小屋に着き冷たい水で喉を潤し、右足を引きずりながら北沢峠に着いたのは3時10分前で、その日の広河原行きの村営バスの最終バスにやっと間に合いました。この無着色のスケッチは私の好きな一枚です。山の荘厳と力強さが感じられるのです。
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by minoru_mogi | 2007-07-16 11:12 | 歩いた山 | Trackback | Comments(0)

夏山への想い No145

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                   初夏の白馬三山 八方尾根より 
 梅雨の頃になると、毎年決まって夏山への思いが募ってくる。
昨年は8月の末に八ケ岳へと出掛けたが、それ以前二度歩いており様子が判っているので何の心配もなかった。今年は久しぶりに北アルプスを歩きたいと考えている。
 しかし、昨今の中高年の遭難を見聞きしていると、必ずしも他人事とも思えない。年齢による耐久力の低下と集中力の不足などは事故の原因となることは明白である。
出来れば若い人のいるグループと同行すれば安心であるが、歩行のペースが違いすぎて無理である。また、登山の目的もかなり違っている。
私の登山は美しい高山植物に会いたいことが第一であり、加えて山上でのスケッチが目的である。その様な訳で必ずしも山頂を極めなければなどという意識は無い。
 以前私が40歳代の頃、南アルプスの山麓の奈良田の山小屋で、広島県から一人で来て、北岳から農鳥岳を縦走して、台風が近づく雨の中を下ってきた70歳の方と同じ部屋で降り込められて2日間過ごし、一緒に身延駅へと出た事がある。その折のこの老人の山に対する情熱を、私も同じように持ち続けたいとその時に思ったものである。(No13話参照)
 残念なことに、私のスケッチ画の中には穂高と槍ヶ岳のそれが無いのである。三俣蓮華岳からの北鎌尾根に続く槍ヶ岳や、蝶が岳からの穂高、常念岳からの槍も、歩いているのではあるが疲れてスケッチを描く気力が残っていなかったのである。
インターネットで山小屋の情報や、昔と違う登山道などを調べながら夏山を思い巡らしているところである。
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by minoru_mogi | 2007-07-04 12:07 | 随想 | Trackback | Comments(0)