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山歩きとそこで出会う花たちへの思い


by minoru_mogi
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<   2005年 12月 ( 8 )   > この月の画像一覧

 早春を思わせる花名である。以前正月頃になると東京の新宿の街でも、よく道端でこの雪割草の大きな花芽が付いた株を売っていたものだが、ここ数年は見たことがない。しかし、2月末から3月初めには園芸店の店先には必ず鉢植えで売られていることが多い。
この花は自生地では3月の中旬から咲き出しているのを見たことがある。新潟県が自生地の中心で、雪の解けた後に咲きだすのでこの名で呼ばれるが、植物図鑑上の名称は三角草であるd0059661_20333685.jpg
この葉が三角形をしていることからに依るものとされている。オオミスミ草は大型の種類である。
 私がこの花を初めて見たのは栃木県南部の大平山近くのクヌギ林の中であった。ほとんど白に見える花が林の枯葉の中にポツリ・ポツリと点在していた。近づいて良く見ると、それはほんのりとピンクがかかった色をしていた。後に、この花は色々な花色があり、新潟県の原生地では特に多いと書籍で知った。
その株を園芸店で何度か購入して庭に植えてみたが、毎回1・2年で消えてしまう。数年前からやっと生育環境が良く解り、梅ノ木の下で福寿草の隣に植えたところ大変上手く咲くようになった。
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花の盛りに何種類かの色が咲くと、実に立派である。
昨年、銀座の百貨店で花の品評会と展示即売会に出掛けたところ、特別の変種には、何と1万円近い値がついており、変種の多さと珍品の価格にはビックリさせられたものである。
by minoru_mogi | 2005-12-31 20:39 | 栽培山野草 | Trackback | Comments(0)
 暮れの25日、今年の最後の山登りに、奥武蔵の2度目であるこの山に、いつもの友人と出掛けた。朝、八王子の家を出る時にはマイナス3度。毛糸帽子で耳まで被い羽毛のジャケットで防寒対策は万全。
9時半に正丸駅に到着して仕度を整える。日曜日ではあるが流石に暮れでは登山者は駅前に10人以下。歩き始めて陽射しのない杉林の沢沿いを登るが、尾根近くに出ても視界の良い場所が全く無く、途中での小憩もまとまっては取らずに正午少し前に計画通りに山頂に到着。体が寒さで硬くなっており、何だか何時もとは違う感じがした。
山頂での食事は風が当たり、さぞかし寒いだろうと覚悟をしていたが、これが全く無風状態。珍しいことが有るものだとラッキーさに感謝。それを考えて暖かい食事のために何年か振りにラジウスを持参してポタージュスープを作る。山頂は20人くらいの人がおり、かに雑炊やら、ラーメンやらを多くのグループが作っていた。暖かいスープを腹に入れると大分気持ちに余裕が出てきて、冷たいおにぎりも美味しく食べた。
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山頂からは西側と北側が開けており、武川岳(ムカワダケ1052m)の後ろに武甲山の山頂がのぞき、その直ぐ後ろには浅間山が半分雪を載せているのが見える。北側に目を向けると、榛名山の峰々が雪で白くなり、更に右には上越国境の山々が真っ白に輝いている。残念なことにフィルターのないデジカメでの画像では写し込むことが出来なかった。
40分程の休憩の後に、下りは同じ道を引き返すのもつまらないので、正丸峠方面に向かい、途中から小高山よりの道を下った。
山麓には柚子の実が豊作で樹に沢山付いており、採ってない樹のほうが多い。駅前のみやげ物屋で大きな柚子5個を100円で買い、22日の冬至の日に、柚子を買い忘れ柚子湯に入りそびれたことを思い出し、今日こそと決めた。2時半前の電車に乗り、4時過ぎに帰宅できた。
早速お風呂を沸かして柚子湯に入り、湯上りのビールの美味しかったこと。
だから山は止められません。
by minoru_mogi | 2005-12-26 19:57 | 歩いた山 | Trackback(1) | Comments(0)
d0059661_11195268.jpg郊外の丘や山中、また、住宅地の土手などにこの草は土留めとして植えられ繁茂している。そんな訳で大抵見落とされており、普通の人は注意して見る事も無い。
子供の頃の遊びで、この実を竹鉄砲で弾として集めた記憶のある方も沢山いるであろう。
私も中学校の低学年の頃よくやったものである。
 私は冬の山歩きや散歩の折に、この草を見つけると、そっと草を分けて根元に着く実を探してみる。
このコバルト色の実を見つけた時は、冬の澄んだ空の色が地上に降りてきた小さなトルコ珠とも思える。そして、その実を沢山手のひらに乗せて、転がしながらこの色の輝きを楽しむのが常である。その後はポケットに入れて、時々出しては眺めて見るのである。
目立たない草の中にも隠れた美しさを有する草の代表である。d0059661_11204916.jpg

必ず身近にあるので、草を分けて見つけて楽しんで頂きたいものである。
by minoru_mogi | 2005-12-20 11:21 | 山の花 | Trackback | Comments(1)
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12月の14日前後に、双子座付近からの流星群の発生予想がTVで流れた。
今頃の夜10時頃の星野には東南の天頂に近くオリオン座が輝いており、月もかなり明るく、流星観察にはあまり条件は良くない。さらに、今回の双子座は星座を確認するのがかなり難しい。特に目立つ明るい星が少ないのがその理由でもある。(写真は双子座です)
14日の夜、15分くらい天空を見てみると大きく長い流星をひとつだけ見ることが出来た。星を観察することは楽しいが、その前にギリシャ神話を読んでおくと大変判りやすい。オリオン(狩人)が見えるときはサソリ(座)は見られない。オリオンはサソリに刺されて死んだと神話にある。お薦めの本は串田孫一著、「ギリシャ神話」 雪華社版である。
 我が家ではハレー彗星の接近の折には、3月の午前4時に小中学生の子供たちを起こして、皆で近くの丘に出掛けて、サソリ座のしっぽのところで双眼鏡でやっと見える、星雲状で丸いものを見た。テンペルシュタット彗星は家の庭から肉眼で良く見えたものである。
数年前のしし座流星群の時は、家族全員で山中湖の湖畔に行き、シュラフザックに入り天空を見上げて大火球の緑色に輝くものをも見た。しかし、その翌年の時の方が更に多くの流星が発現して、隣人の70代のご夫妻と共に近くの丘で椅子を用意して見上げたものだ。
 今では会社勤めの娘と時折天体観察の話題が出るのも、子供のときに体験した事への好奇心が続いているのは嬉しい事である。
by minoru_mogi | 2005-12-15 15:29 | 動物・昆虫・その他 | Trackback | Comments(0)

ムベ   (No49)

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ムベはアケビの仲間であるが自生地は温暖な九州・四国・本州西部で関東には自生していない。しかし、最近は園芸用に庭に植えている家が増えており、我が家のそれは、鳥がこの実を食べた糞より自然に生えたものを玄関先の棚にアケビと一緒に絡ませてある。
アケビとこの実の大きな違いは、アケビが10月頃に実が熟成すると大きく口が開き、その中の種の周りにある甘いゼリー状のものを、ヒヨドリ・メジロ・時にはスズメが食べに来る。しかし、ムベの実は紫色に熟しても実が割れず、鳥たちが皮を破って食べるのは難しい。
ところが、今頃の霜が降りる頃になると、この実は寒さで柔らかになってくる。すると、早速にヒヨドリが来てつついて穴を開けて食べに掛かる。
アケビとムベの大きな違いは、アケビは冬に落葉するがムベは年中常緑の葉を広げる。しかし、本来の生育地でないここ八王子では、冬の霜や雪で葉が傷み落ちるものも多い。その実はアケビでは大きなものでは長径12センチ程までなるが、ムベは8センチくらいが最大である。
春の花はアケビの小さくて目立たない花に対して、ムベは大きくて薄ピンクで香りも良い美しい花を付ける。この名前は「むべなるかな」という天智天皇の言葉から名づけられたという。
どうした訳か、我が家の犬はこのムベの実が落ちると喜んで食べる。犬は甘いものが好きなようである。
by minoru_mogi | 2005-12-10 11:47 | 樹木とその花 | Trackback | Comments(1)
愛知地球博覧会の折に、「となりのトトロ」の劇画映画中に出てきた「サツキとメイの家」が、博覧会終了後にその誘致を目指した三鷹市・所沢市・東村山市への移転とはならずに、暫くは会場跡地に残されることとなり決着した。
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この「となりのトトロ」の舞台となった狭山丘陵は所沢市・東村山市・東大和市を中心に拡がっており、ここではクヌギの森が続き、晩秋の今は丁度落葉の始まる前の赤茶色の森の輝きを見せている。クヌギの葉はケヤキの様に一度には落葉せず、ゆっくりと散り落ちてゆき、その小径をカサコソと落ち葉を踏みながら歩くのは何とも心地良いものである。
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狭山湖をめぐるこの森の中には「トトロのふるさと財団」が管理する「トトロの森」サンクチュアリーが何箇所かに散在しており、周囲の森と一体となり丘陵の自然を守っている。
この財団は2002年には朝日新聞社の「明日への環境賞」を受賞している。理事長、廣井敏男氏は植物生態学の理博であり、大学教授としても活躍され、東京都の環境関係機関にも携わっておられる。
 この地を訪れるには西武西武園線、西武園下車が好都合である。下車してから北山公園を歩き線路を渡って八国山公園のクヌギ林を歩き、尾根道を将軍塚へと行き、ここから一度尾根から下り水天宮へと向かうのが良い。するとその隣に八幡神社の鳥居と石段が奥の神殿へと登っている。この風景は劇映画「となりのトトロ」に出てくるトトロが棲む神社の森のイメージを連想させる。神社を見たら、次は「トトロの森2号地」へと立ち寄りたい。ほんの300メートルくらいである。森を抜ければ静かな住宅地であり、のんびりと西武園駅に戻れば楽しいハイキングとなる。
 この狭山丘陵の事は「里山はトトロのふるさと」廣井敏男著 旬報社 940円に詳しい。一読をお薦めしたい。氏は私が高校生の頃、町の生物同好会に参加して活動していた時の先輩でもある。
by minoru_mogi | 2005-12-08 15:20 | 随想 | Trackback | Comments(0)
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晩秋の山道の枯れた草の中に、このあまり見つからないツルリンドウの実を見つけると、何か嬉しい気分になり足が止まる。リンドウの種は春から秋まで花の咲くものが沢山あるが、その花は青が多く、高山性のトウヤクリンドウのみが白色を呈するくらいである。そして、実が成るものは無いと言っても良い。ところが、このツルリンドウのみは秋に赤くて美しい実を付ける。
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山では700m~2000mくらいの山中のあまり乾いていない草地の中に生育している。8月ごろにやゝ薄紫から白に近い花を対生の葉の基に咲かせる。その果は実の数が少ないと、直径が10ミリくらいのリンゴの紅玉を想わせる輝く赤い実が付く。写真のものは実が沢山付きすぎて、その大きさは7mmくらいで、やや楕円形である。
浅間嶺より上川乗のバス停に下る道では、珍しいこのツルリンドウを沢山見られる。先週、たまたまそのバス停に浅間嶺より下ってきた女性のグループに会い、道中で沢山赤いこの実を見たとの話を聞いた。
山道を歩く時に、野草に注意しながら歩き、出会った草花を帰宅してから植物図鑑で調べるのは、山歩きを二重に楽しくさせるものである。
by minoru_mogi | 2005-12-03 22:21 | 山の花 | Trackback | Comments(0)
11月末の30日、快晴の早朝に中央線上野原の駅に8時前に降り立った。バスは井戸行きで石楯尾神社下車。8:50分より登り始める。周りのクヌギ林が最後の暖かな赤茶色の輝きを放っている。杉林の視界の無い南面を登り、佐野峠に出る。
暫くして展望の開けた甘草水(931m)に着くと富士山が真正面である。  右より権現山(1311m)、扇山(1137m)、遠くには恰好の良い大滝山(1311m)が小金沢連山に連なっている。
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更に遠くには南アルプスの雪を載せた山姿も遠望できる。
小憩の後、三國山(950m)山頂に。三国山は甲斐、相模、武蔵、と境をなしている意である。ところで、山梨の甲武信岳は同じように三国の国境。地元、広瀬の人たちは「こぶし岳」でなく「こぶしん岳」と発音していた。この方が本来の発音と考えられる。
視界の広がる山頂より、急な登りを10分くらいで生藤山山頂に立った。視界は大きく広がり気分爽快である。風の無い山頂で食事をしているとシジュウカラが直ぐ近くまで覗きにくる。
見晴らしの良い尾根を熊倉山を経て浅間峠に着いたのは13:30であった。
バス時間の心配もなくなり、最後のお茶を飲み靴の紐を下りに備えて締め直す。上川乗には14:20着。
初冬の落ち葉をカサコソと踏み歩く二人連れでのゆったりとした山旅を堪能した一日であった。
by minoru_mogi | 2005-12-01 22:02 | 歩いた山 | Trackback | Comments(0)