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山歩きとそこで出会う花たちへの思い


by minoru_mogi
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2019年 04月 20日 ( 1 )

 昨今の通信通話料金の問題で、私が体験した問題をお話したいと思います。

 私は定年前の3年間を女性ファッションビジネスの会社の社長として、会社の舵取りをする立場に係わりました。この会社は都内のターミナル駅の中に2040坪の若い女性のファッション店として、対象を18歳~28歳くらいのビジネスガールを主要な客層としていました。都内の駅ビルに35店舗を有し、35億円くらいまでの売り上げを達成していましたが、利益はほとんど出ず赤字決算の中で社長に命令指名されたのです。

会社の社長からは「何とか赤字の経営を立て直して貰いたい」との言葉に「やって見せます」と返答をしたものです。1995年(平成5年)のことでした。

 この頃の通信事情はポケベルが中心で、必要な時にこのポケベルに信号を送り、それを見て受信者は公衆電話や固定電話から電話をかけるものでした。そして会社の部課長には皆ポケベルを配布していました。

暫くすると今度は通信は個人のケイタイやPHSが中心になって行きました。すると若い人達は皆競ってケイタイ(ガラケー)を所持するようになってきました。しかし、この傾向は大きな問題をはらんでおり、ケイタイの所有者は月7千円~1万円に近い通話料を毎月支払わざるを得なくなってきました。

私はいちはやくこの変化に気付き、個人のケイタイへの支出が金銭的に大きくなり、特に若い人達がファッションへの支出を減らす傾向が出てきたのです。

私の会社のメインターゲットである18~28くらいの若い女性も、同じようにファッションへの支出を減らしていると気付きました。そこで、今までの若い女性向けのファッションの店を、少し高齢の25~40才くらいの金銭に余裕のある客層へと変化させることにしました。

それと同時に不採算の店を閉鎖して、残った店での黒字化を図り、3年後にはほとんど赤字解消までに年商の改善に成功しました。

この様に可処分消費支出が、何が伸び何が減少しているかは経営に携わる者にとっては大切な要素であり、良く注視していなければなりません。

 今日のスマホは大変便利になっていますが、その利用には多額の通信費の支出が必要であり、これが結果としてファッションビジネスを停滞させていることは間違いありません。

それ故にファッションは安いカジュアル衣料ばかりが中心になり、若い人達ばかりでなく、中年も皆ユニクロのg.u.,ザラ、ハニーズ、しまむらなどばかりであり、男性のファッションでは黒の無地のスーツばかりとなり、全くつまらないファッションになってしまいました。


by minoru_mogi | 2019-04-20 11:12 | 随想 | Trackback | Comments(0)