山歩きとそこで出会う花たちへの思い


by minoru_mogi
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日本列島発掘展 No242

 文化庁主催による江戸東京博物館の「発掘された日本列島2009」の展示会を例年のように今年も見に行ってきました。日本全国では年間9000件を超える発掘調査が行われており、その中の近年注目される20遺跡の600点の出土品が展示されています。

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 先ずは旧石器時代約30,000年前の鹿児島県種子島の大津保畑遺跡では、多数の日本最古の落とし穴がまとまって発見され、古代人の狩猟生活がうかがえます。その穴は壺状に中が広がっており、古代人がほとんど道具もなく苦労して掘ったものでしょうが、その知恵が感じられます。
縄文時代のものには沖縄県北谷町の伊礼原(いれいばる)遺跡の湧水の周りの生活跡(6800~2500年前)、東京都北区西ヶ原の西ヶ原貝塚(4000~3500年前)はその辺りが海岸線であったことが判る膨大な貝殻の層が発見されています。
弥生時代のものでは、東大阪市の鬼虎川遺跡(2100年前)には銅鐸、銅剣の生産工房が見られます。福岡市の今宿五郎江遺跡(1900~1700年前)では、伊都国(いとこく)の環濠集落に大陸系遺物がザクザク出ています。
 私が大変関心を持ったのは古代岩手県矢巾町の徳丹城跡(1200年前)で発掘された木製のヘルメット状兜であり、木をくりぬいて漆塗りを施してあり、150年間使用されて、最後には井戸の水の汲み上げ用の桶の代わりとして再利用されていたもので、かなり完全な姿をとどめていました。
もう一つは中世における新潟県妙高市鮫ヶ尾城からは、上杉景虎終焉の地(450年前)であり、そこから戦火で焼けて炭化した握り飯がかなりの数発見されています。戦国時代の戦いの中で戦いが急に始まり、握り飯を食べ終える間も無く落城したのでしょう。
テレビドラマ「天・地・人」を見ていると、映像の中の様なものではなく、現実には遥かに厳しい時代であったかが彷彿としてきます。あまりテレビの脚色に左右されずに歴史的事実を読書などにより知るように心掛けています。(東京会場 8月2日まで)
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by minoru_mogi | 2009-07-04 14:45 | 随想 | Trackback | Comments(0)