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山歩きとそこで出会う花たちへの思い


by minoru_mogi
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6月の山の花 No192

 昨年の6月初旬には乾徳山のレンゲツツジの群落の中を歩き、今年も同じ頃には瑞牆山のシャクナゲの花の写真を撮ってきましたが、両山で同じ体験をしたものがあります。
登山道を標高1500m付近のミズナラやカラマツの林を行くと、「ジージー」という大きな音が周り中で続いています。これが聞けるのはこの季節の好天の日だけであり、曇った日には聞くことが出来ません。その音は何が発している音か、知らない人には判断するのが難しいことでしょう。実は、これはハルゼミの鳴く声であり、そのセミの姿を見つけようとしても全く見つかりません。私もいつも注意していますが見たことは無いのです。図鑑で調べてみると体長35mmと他のセミに比べて極めて小さいのです。
 この頃山梨の山を歩いていると沢沿いなどにサクラソウの仲間で最大の種類のクリンソウを見ることがよくあります。しかし、今まで見たところでは人為的に移植されたと思えるものが多く、自然環境そのものは少ないように思えました。
6月の山の花 No192_d0059661_12111092.jpg

今回瑞牆山に出掛けた折には手付かずの環境に咲くクリンソウの群落を見ることが出来ました。それは沢筋の落ち葉が堆積した湿地にあり、その草丈は開花茎では40~50センチもあり
その葉も大きなものでした。

6月の山の花 No192_d0059661_12115925.jpg
        バイカオウレン
6月の山の花 No192_d0059661_12123226.jpg

                                       コミヤマカタバミ↑
6月の山の花 No192_d0059661_12125256.jpg
         キバナノコマノツメ→ 
1800m付近ではバイカオウレンの小型の花や、コケの中に咲いているコミヤマカタバミ、砂礫地には黄色の高山性スミレであるキバナノコマノツメが咲き、皆小さな姿ですがその花々は良く観察すると大変美しく、登山中の苦しさを忘れさせてくれるに十分な魅力を見せてくれました。
いつも山から帰宅したあとで図鑑を見てこれらの花を確認することも山の楽しさの一端となっているのです。
by minoru_mogi | 2008-06-20 12:21 | 山の花 | Trackback | Comments(0)