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山歩きとそこで出会う花たちへの思い


by minoru_mogi
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ダイダイ No149

 毎年お正月前になると、庭の橙の木に実が50個近く成り、食べることは出来ないが庭の風情を豊なものにしてくれる。私が中学生の頃はお正月の飾りの二段の鏡餅の上にユズリハやウラジロの葉と共に飾ったものであった。しかし、今はママレードにするか、お風呂に2・3個浮かしてその香りと色を楽しむのが常である。
 この木は中国南部の原産で春5月に白くて甘い香りの花を沢山つけて、初冬までには直径8センチくらいのの丸いだいだい色の実となる。この実にはその名前の由来の深い意味がある。
ダイダイ No149_d0059661_21371376.jpg

 この実は冬を越して春になっても落ちることはなく、春になると更にだんだんと大きくなり、色が薄くなってきてグレープフルーツのような大きさとなり、やや薄い緑色さえ見えてくる。
その春には新しい花が咲き、実が大きくなりだいだい色になっても、この前年の実は落ちずに残るのである。即ち2年間にわたり枝に成り続けるのである。
 画像の大きな実が2年目の実であり、子供が手で掴んでいるのが今年の8月の実である。
親の実は子供の成熟を完全に見てから3年目の春に枝から落ちる。
牧野植物図鑑によると、日本名は「代代」の意味で、年を越しても木についているこの実の特性から名づけられたものである。
by minoru_mogi | 2007-08-08 21:42 | 樹木とその花 | Trackback | Comments(0)