山歩きとそこで出会う花たちへの思い


by minoru_mogi
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伊豆、爪木崎の日本水仙球根2個 No686

 40年程も前に、私が働いていた百貨店の紳士服の販売員に,店に近い農家の女性が私と一緒に働いていました。我が家が国分寺より八王子に移った折に、庭の土が粘土であり、植物を植えるには適していないので、畑土が欲しいと思っていたところ、この女性が自分の家の畑土を無償で提供してくれて、それを友人に頼んで家の庭に大量に運び、花を植える庭を作りました。

 その後、彼女が伊豆の下田に旅行で行った折に、爪木崎の日本水仙を2球土産として買って来てくれました。それを庭の日のよく当る場所に埋めると、年々良く花を咲かせて、同時に球根が3年毎に約2倍に増えて行きました。10数年すると時折球根を掘り上げて、込んでいた球根を間隔を空けて植えつけると、どんどん増えて行きます。


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 友人の夫妻が河口湖の近くに別荘を作り、花好きの私に庭に何を植えたらよいかを相談がありました。そこで、手のかからない宿根草と球根の花を推薦し、我が家の日本水仙と西洋ラッパ水仙、ジャーマンアイリスを沢山分けてあげて、その庭に植え込みがされました。数年後、その夫妻が庭中に水仙が咲いている写真を送ってきてくれました。

 さらに、東京都の青少年施設である高尾わくわくビレッジの花壇にも、この日本水仙、西洋ラッパ水仙、ジャーマンアイリスを植え付け、毎年何度もその手入れにクラブのメンバーと通うことになりました。加えて、家の近くのバスの折り返し場の花壇にも入れ、立派な花を毎年咲いてくれています。 

しかし、私がその百貨店の職場を離れて数年後、その女性はガンで亡くなりました。

正月前の12月から咲き始める日本水仙を見る度に、このほのかな甘い香りがする花を、昔のその女性への思い出と重ね合わせています。


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by minoru_mogi | 2017-12-26 19:49 | 随想 | Trackback | Comments(0)