山歩きとそこで出会う花たちへの思い


by minoru_mogi
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思い出したニューヨーク港のマフィアの税金 No651

 昭和40年頃(1960年頃)アメリカのニュヨークのファッションは世界をリードしており、ドルも高く240円位でした。その頃の百貨店は元気であり、米国から色々な商品を輸入する動きが広がってきました。そんな流れに遅れまいと、私の百貨店でもその動きが出て、百貨店の一番の利益を出していた紳士服部がその尖兵を担ったのです。

 会社は年功序列が当たり前であり、客に自分から商品を売った事がない、電鉄から来た課長と部長がニューヨークに行き、衣料品を仕入れて来ました。もちろん商社である三菱商事のニューヨーク事務所が支援してくれた訳です。

彼らは米国のジーンズやカジュアル衣料を買い付けてきました。ところが、そのジーンズがサイズが日本人の体型に適さず、ウエストが合っても尻回りが大きすぎるのです。また、カジュアルウエアは袖丈が長すぎて日本人には売れません。当時のカジュアル衣料の販売担当係長の私は全く困ってしまいました。値下げをして何とか売りましょうとその上司に相談すると許可を出してくれません。

 これら米国からの商品を買い付けて、ニューヨーク港から大きな木箱(1.5m×1.5m)の幾つかが横浜港に入り、乙仲によって店の商品倉庫に運びこまれました。私は当時は英語は堪能であり、加えてコレスポンデンス(商業手紙)も担当できたので、荷を受け取り開梱をしました。

しかし、数を数えるとインボイスの数字とより少なく、数が57%少なく、抜き取られているのです。

一度などは、作業員の使用するゴム引きの大きな手袋が片手出てきました。

それを調べるべく、輸入業務代行の三菱商事東京に尋ねると、ニュウューヨーク港のマフィアの税金ですよと言います。米国の輸出会社の社長が来日した折に聞いてみると、マフィアの税金ですよと事もなげに言います。

 こんな事が有ってから34年後、係長であった私が紳士用品課長と一緒に米国に買い付けに行き、米国百貨店の事情を勉強に行くことになりました。

私は一計を謀りました。事前に買い付け予定の商品リストを経理担当の役員に提出して、このリストの商品を輸入することでこれだけ利益が出るという計画書を提出しました。しかし、私は米国での契約において、もし何月何日までに船積が出来ない場合、この契約は中止されるという条項を付けました。

そのお陰で半数程しか商品は届きませんでした。また、ニュヨーク港では必ずマフィアの税金の荷抜きが有ったので、商品を西海岸の港で船積みする様にしました。

その結果全く荷抜きは無く、マフィアを出し抜くことが出来ました。


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by minoru_mogi | 2017-03-12 21:22 | 随想 | Trackback | Comments(0)