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山歩きとそこで出会う花たちへの思い


by minoru_mogi
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ムベ   (No49)

ムベ   (No49)_d0059661_11515822.jpg
ムベはアケビの仲間であるが自生地は温暖な九州・四国・本州西部で関東には自生していない。しかし、最近は園芸用に庭に植えている家が増えており、我が家のそれは、鳥がこの実を食べた糞より自然に生えたものを玄関先の棚にアケビと一緒に絡ませてある。
アケビとこの実の大きな違いは、アケビが10月頃に実が熟成すると大きく口が開き、その中の種の周りにある甘いゼリー状のものを、ヒヨドリ・メジロ・時にはスズメが食べに来る。しかし、ムベの実は紫色に熟しても実が割れず、鳥たちが皮を破って食べるのは難しい。
ところが、今頃の霜が降りる頃になると、この実は寒さで柔らかになってくる。すると、早速にヒヨドリが来てつついて穴を開けて食べに掛かる。
アケビとムベの大きな違いは、アケビは冬に落葉するがムベは年中常緑の葉を広げる。しかし、本来の生育地でないここ八王子では、冬の霜や雪で葉が傷み落ちるものも多い。その実はアケビでは大きなものでは長径12センチ程までなるが、ムベは8センチくらいが最大である。
春の花はアケビの小さくて目立たない花に対して、ムベは大きくて薄ピンクで香りも良い美しい花を付ける。この名前は「むべなるかな」という天智天皇の言葉から名づけられたという。
どうした訳か、我が家の犬はこのムベの実が落ちると喜んで食べる。犬は甘いものが好きなようである。
Commented by hi-kanai at 2005-12-12 13:23 x
イキイキアンクルさんこんにちわ。
昨日は当クラブのアジア賞授賞式があり、八王子の久保田さん、長谷川さんが参加してくださいました。
当地はまだ積雪はありませんが寒い日が続き一面枯野原です
貴ブログ楽しく拝見しています、いつもながらの博学、博識に脱帽しています。

by minoru_mogi | 2005-12-10 11:47 | 樹木とその花 | Trackback | Comments(1)