ムベ (No49)
2005年 12月 10日
アケビとこの実の大きな違いは、アケビが10月頃に実が熟成すると大きく口が開き、その中の種の周りにある甘いゼリー状のものを、ヒヨドリ・メジロ・時にはスズメが食べに来る。しかし、ムベの実は紫色に熟しても実が割れず、鳥たちが皮を破って食べるのは難しい。
ところが、今頃の霜が降りる頃になると、この実は寒さで柔らかになってくる。すると、早速にヒヨドリが来てつついて穴を開けて食べに掛かる。
アケビとムベの大きな違いは、アケビは冬に落葉するがムベは年中常緑の葉を広げる。しかし、本来の生育地でないここ八王子では、冬の霜や雪で葉が傷み落ちるものも多い。その実はアケビでは大きなものでは長径12センチ程までなるが、ムベは8センチくらいが最大である。
春の花はアケビの小さくて目立たない花に対して、ムベは大きくて薄ピンクで香りも良い美しい花を付ける。この名前は「むべなるかな」という天智天皇の言葉から名づけられたという。
どうした訳か、我が家の犬はこのムベの実が落ちると喜んで食べる。犬は甘いものが好きなようである。
by minoru_mogi
| 2005-12-10 11:47
| 樹木とその花
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