山歩きとそこで出会う花たちへの思い


by minoru_mogi
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上野国立近代美術館 No624

 梅雨の日が続き退屈してどこかに行きたい気分になり、都内の上野に出掛けてみました。
嬉しいことに上野の国立博物館や国立科学博物館の常設展示場は65歳以上の高齢者は無料で入館出来るのです。まだ、一度も訪れていない国立近代美術館へと足を運びました。私自身はスケッチ画などを描くのは好きなのですが、美術の鑑賞眼はありません。しかし、どのような作品が展示されているのかは少し興味がありました。都営地下鉄の上野御徒町より上野公園を横切って20分ほどで美術館に着きました。あまり入館者は多いようにはみえません。
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その入口の前庭には「カレーの市民」のロダンの像があり美術館の顔を現しています。
また、最近はこのル・コルビジェによる建物が世界遺産としての登録申請が出ている話もあり、盛り上がっています。
受付を通り館内に入ると先ず松方幸次郎氏の大きな説明がありました。神戸の川崎造船の社長であった氏は、第一次大戦で大きな利益を上げたのを基に、美術館を建てる目的で私費をつぎ込み美術品を収集していましたが、その美術品は第二次大戦中にフランス敵国財産として当局に接収され、戦後昭和34年(1959)に日本に返還され、それを主に展示する施設としてこの美術館が建てられたのです。
展示会場では1階にロダンの彫刻が並び、2階の絵画室ではギリシャのイコンや宗教絵画などで魅力はありませんでした。
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近代絵画ではルノアール・セザンヌ・ゴッホ・マネ・モネなどの著名な画家の作品が並び、その中でもモネの「睡蓮」は縦横2mの大きな大作でした。それらがゆったりとした部屋に飾られていました。私の好きなバラや風景画、海の絵などもあり、そこではのんびりと見入りました。
これら松下コレクションは実に立派な絵画を集めてあり、氏の絵画に対する鑑識眼は実に素晴らしいものである事が証明出来ます。しかし、昭和2年の経済大不況により、彼が社長をしていた川崎造船は苦境に見舞われ、買った絵画はパリの倉庫に眠ったままで残ったのでした。彼自身は目標としていた美術館を設立することを見ずに1950年に他界しました。
帰路、不忍池の畔を歩いてみると蓮の葉が池中に茂り、その中に幾つかのピンクの花を見つけました。松方氏の功績が今花が咲いているように思えました。
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by minoru_mogi | 2016-07-01 17:19 | 随想 | Trackback | Comments(0)