山歩きとそこで出会う花たちへの思い


by minoru_mogi
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クヌギの黄葉の美しさ No596

 今年は暖冬もあって普段の紅葉はあまり綺麗とはいえませんでした。しかし、11月末から12月初旬も暖冬であり、クヌギの黄葉はここ数年で最も美しく、しかも長い間続いています。この12月の1~3日にかけて山陰地方への旅行に行って来ましたが、その折安来市の足立美術館で見た山々のクヌギの黄色は、庭園の借景として素晴らしいものでした。
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 また、バスで中国山地を横断しましたが、それらの低い山々は活葉樹が多く、楓の仲間は殆ど無く、奥州地方のカエデ・モミジ・ナナカマド・ハゼなどの赤が中心の紅葉とは全く異なっていました。
12月の9日に久しく高尾山の南側に位置する南高尾の300m~400mの小山の連なる山道の中を歩いてきました。それは丁度クヌギの黄葉の最盛期で、山々の中は明るくなり、足元にはその落ち葉が10センチほども散り敷いており、その上を歩くとカサコソという晩秋にしか楽しめない音が続きます。桜の木の下を歩くとほんのりと桜餅の匂いがしてきました。その山道は雑木が茂り歩く人が少ないので、このままだと2~3年で歩くのが木が茂り困難となりそうです。この山道を歩いていて出会ったのは2人だけでした。
高圧鉄塔の下で昼食を摂り、ゆっくりと歩き出すと南よりの風が少しあります。すると、その高いクヌギの木から木の葉がパラパラと落ちてきて、地表に落ちると落ち葉の上で小さな音がします。足を止めてその音に耳を澄ますと、冬の和傘に落ちてくるあられの様な音で、小さいけれど実にリズミカルな美しい音が聞こえるのです。
 その道を行くと、一人の登山者が降りてきて私にこの先がどうなっているか聞いてきました。それを答えていると彼が急に私の名を云いました。すると、彼は私が25年も前に一緒に働いていた組合の同期の委員長だったのです。とても驚きでした。立ち止まって少し会話をしてすぐ別々の方向に分かれました。
 今回は今まで歩いたことの無いコースで下山してみましたが、その道を下り集落に出ると、道の端に無人の野菜売り場がありました。そこには安い大根と4個入りの柚子が100円であり、柚子を貰ってきました。バス停に出ましたが高尾方面に行くバスは無く、1時間以上歩いて館団地のバスの始発場所まで行きやっとバスで高尾駅まで戻りました。
思いがけない体験をした日となりました。
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by minoru_mogi | 2015-12-18 10:51 | 随想 | Trackback | Comments(0)