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山歩きとそこで出会う花たちへの思い


by minoru_mogi
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日本発掘展 No517

 毎年、江戸東京博物館で催される「発掘された日本列島」の展示会が20周年となり、今年のそれは大規模のものとなりました。いつも楽しみにして行きますが、今年は大変暑い日が多かったので、8月の14日になりやっと曇天から雨になった日に出かけました。
 先ずは旧石器時代15,000年前の日本最大の黒曜石が取れた北海道の白滝遺跡群の13トンもの大量の石器には度肝を抜かれました。これは青森の三内丸山遺跡でも出土しているものです。
次には縄文時代の佐賀県の東名遺跡からは大量のドングリとその貯蔵穴、それを入れる籐篭、このドングリは渋みが少ないそうで、主食として食べられていたのでしょうか。
日本発掘展 No517_d0059661_14235036.jpg

               新潟県十日町市出土の火焔土器
土器としては新潟県十日町市の4,500年前の野首遺跡の火焔土器が注目を集めていました。縄文人は現代の我々以上に土器に対して大きな美意識が持っていたのではと、その造形美には舌をまきます。そして、その隣には群馬県の渋川市の同じく4.500年まえの道訓前遺跡からの同じ土器は火焔式土器ほどの装飾性は無いものの、やはり同じような飾り部が、土器の上辺についています。渋川市と十日町市は200kmくらい離れていると思えますが、お互いに影響し合っていたのでしょうか。
日本発掘展 No517_d0059661_1427483.jpg
   群馬県渋川市出土の土器
また、弥生時代では吉野ヶ里の展示がありました。
古墳時代の埴輪が今回は特に充実していました。人物埴輪、家型埴輪、動物埴輪等では人物埴輪では武人、ふんどし姿のお相撲さん、神に祈りを捧げる巫女、等が実によく表現されており、家型埴輪では往時の家の形が描写されており、家の屋根には現代の神社に見られる鰹木がのっています。動物では鳥、犬、猪、鹿などの良くできた埴輪が沢山ありました。古代では仏教が日本に来ての初期に、奈良の寺の瓦や、粘土で作った仏像等の展示もありました。
近世の遺跡である行田市の忍藩の江戸時代の古墳に作られた砲術演習場は、友人と共に一昨年に出かけた所でもあり。大変興味を持って見てみました。
by minoru_mogi | 2014-08-16 14:31 | 随想 | Trackback | Comments(0)