山歩きとそこで出会う花たちへの思い


by minoru_mogi
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横浜開国博共催「海のエジプト展」 No246

 横浜開港150年の催しの一環として、この「海のエジプト展は6月23日から、みなとみらい駅に近いパシフィコ横浜で開催されています。
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この内容はエジプトの海底よりよみがえった古代都市アレクサンドリアに焦点が当てられたものです。古代エジプト王朝末期のプレトマイオス期に、その栄華を誇った地中海の大都市アレクサンドリア・ヘラクレイオン・カノープスの地中海都市、クレオパトラの宮殿のあったエジプト第二の都市であり、国際的交易の中心地として栄えた歴史的都市です。
 会場へは横浜より東急でみなとみらい駅へと行きました。この駅は地下駅ですがそのコンコースの空間の広さ、天井の高さは地下駅とはとても思えない、実に立派な駅なのには驚きました。地上に出るとそこには高層のビジネスビル街ですが、隣のビルとの空間が広く、樹木が緑の影を落とし、海からの風が心地よく吹いてきます。
 会場入口の発券窓口に行くと、予想に反して全く混雑しておりません。ほとんど並ばずに買える状態でした。開催より10日目の7月7日であり、まだ夏休みにも入っていないのが理由かなとも考えましたが、高校生の団体が数台のバスで見学に来ている姿もありました。
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展示内容は石像・石碑・小型のスフインクス・コイン・アクセサリー・金属の日用品等、その時代の490点とされており、精巧なアクセサリーなどには多くの女性が足を止めていました。石碑の一つは、ほんの最近に作られたのではないかと思えるようなヒエログリフ文字のものもあり、これはたまたま海底に碑面を下にして横たわっていたために、碑面の劣化が少なかったとの説明文がありました。
また、これらのヒエログリフの内容はギリシャ文字でも書かれたものがあり、ほとんどが解読されています。
それらから判ることは、その頃のエジプトはギリシャ文化が大きく影響を与えているということです。クレオパトラ自身もギリシャ系の人であったと推測されています。
さらに大きく私の興味を惹いたのは、この頃のエジプトの宗教にキリスト教が溶け合っているということです。紀元4世紀から6世紀ころのエジプトの宗教はコプト教という原始キリスト教が主であり、現代のイスラム教はまだ入っていなかったのです。現在でも約10%の国民はこのコプト教徒であると、最近のNHKの世界遺産の話の中に出てきました。その頃の十字架は「+」の印でした。
私が仕事の関係で親しくしていたカネボウの部長の紹介で訪れた、大阪都島のカネボウ美術館には、このコプトの織物の立派なコレクションがあり、時の佐野館長が私1人に付き添い、詳しく説明してくれました。これらの織物はほとんど羊毛と綿の交織の織物でした。
この美術館は戦前日本一の売上額を誇った「鐘紡」が蒐集したもので、三大収集品は、インカ帝国の色彩豊かなアルパカの織物、桃山期の能衣装のコレクション、それにこのコプト織物なのです。カネボウが倒産に到った話題を目にすると、私が仕事で接した立派な方々のことが何時も思い出されます。
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by minoru_mogi | 2009-08-01 20:23 | 随想 | Trackback | Comments(0)