私の所では今3鉢の節分草を育てています。これら3鉢は8年前くらいに五日市の奥で自然育成中のものを分けて貰った大株のものと、小さな鉢に蒔いた2鉢を5年ほどかけてやっと花が見られるようになったものです。
花の名の通りに小さな株のものは2月2日に咲いた状態に間に合いましたが、花は只の1茎しかでした。これは正に種から育てると4年後でないと花が咲き出すことは無いのです。カタクリの種から花まで8年に比べると早いようですが、自然のものは大変時間が必要なのが山野草愛好家の大変であると共に楽しみでもあるのです。
大鉢のものは花の後の種が落ちて翌年には小さな双葉の芽を出します。花が咲いてもその種の数は大変少なく1花で8~10粒くらいです。今年はこの大鉢の花は8花も付いて、今までの最高の出来でした。しかし、これらが咲き揃ったのは2月11日であり、鉢の置き場に依り大きく異なりました。
早く咲いた1輪は花芽が出てより日当たりの良い所へ移し、日照が長く当たるように心掛けたものです。一方、大鉢はカエデの木の下で日照はあまり良くない所にそのまま置いてありました。こちらの方が本来の好む環境と見え毎年花の数が増えています。山野草は大変手が掛かりますが、その咲いた時の感動が手入れする気を励ましてくれます。