山歩きとそこで出会う花たちへの思い


by minoru_mogi
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柚子の実 No213

 最近は初めて目にする柑橘類の種類やリンゴの名前が多く、出来るだけ試しに購入して食べてみるが、八百屋さんに何と何の交配されたものか尋ねてもなかなか判然としないものが多い。ミカン類やイチゴ類の中にはその県で栽培されたものだけに付けられる名称もあるので、いよいよ紛らわしい。
 過日、ハイキング計画の下見に出掛けた折に、あきる野市(旧秋川市域)の里山へと向い歩いてゆくと、一軒の庭先に今までに見たことも無い大きな柑橘の実が成っているのを見つけ、その大きさには驚いた。更に行くと或る八百屋の店先に葉のついたその実が棚に飾られている。店先で働いている奥さんに尋ねると、それは「シシ柚子」であると言う。そして売り物ではなくてただ飾っているのだと言い、他にムべの実が数個並んでいた。
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売り物であれば買って行くつもりであったが、売るわけにはゆかないと言う。しかし色々とその実について聞いていると、近くの知り合いにこの樹があり、もしかしたら分けて貰えるかもしれないと言い、そのお宅へと行ってくると出ていつた。暫くすると飾ってあったものと同じ実を一つ手にして戻ってきた。
それを購入したいと話すと、分けてくれたお宅の方が、売り物として渡すのではなく好意で提供してくれたと言って、私たちに手渡してくれた。あまりの厚意にどう応えようかと考えたが、金銭は受け取らないので全く安いすぐきを買うことにした。その食べ方を聞くと今度はその自宅用に三杯酢に漬けた薄ピンクのすぐきを試食させてくれて、その作り方を教えてくれたうえに、その一部をビニールの袋に入れてくれた。
 お礼を言ってほのぼのとした気分でその先の里へ出ると、広い敷地の家々には各戸に土蔵があり、庭先には鉢作りの大菊が飾られ、この辺の方は裕福で心豊な人々が多いのであろうと推察した。秋川の堤防沿いに歩き、川面に遊ぶマガモの群れやコサギの見える河原で昼食のオニギリを楽しい心で分けてくれた漬物をつまみながら3人で頂いた。
 帰宅後、インターネットでこのシシ柚子を調べてみると中国からの渡来品種であると書かれていた。他にも柚子の実には仏手柑(ぶしゅかん)などの形の変わったものもあるが、こればかりは私も初めて目にしたものであった。
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by minoru_mogi | 2008-11-25 18:06 | 樹木とその花 | Trackback | Comments(1)
 11月の初旬、快晴の日を見定めて南アルプスと八ケ岳のスケッチを目的に、中央線韮崎駅に各停電車で降り立つた。この6月に瑞牆山へ行った折に乗ったバスが、北杜市の旧明野村の明野温泉太陽館前に停車するのを知っていたので、この山々の眺めの良い場所でゆっくりと南アルプスの稜線を描くのが狙いである。駅前発で瑞牆山荘まで行く小型バスに乗ると、私の他にもう1人の若者が乗っているだけであり、その人も私より前に下車してしまつた。山へ行くには好都合のバスだが一体やっていけるのかと気になつた。
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                                   ハイジの里から近い茅ヶ岳
標高が1000mに近いこの太陽館に降りると山側にはハイジの里という広大な自然を活かしたレジャー施設が有るが平日なのか駐車の車は少ない。ここからは西には南アルプスの山並みが鳳凰三山に連なり甲斐駒ケ岳が美しい山体を見せている。北には八ケ岳の峰々が聳える。東には今が紅葉中の茅ヶ岳と金ヶ岳が直ぐ近くである。天候は風の無い快晴であるが、少し霞がかかり山襞が判然としない。丁度昼近くであったのでスケッチを始める前におにぎりを食べる。雄大な風景を前に気宇壮大な気分である。
スケッチブックを広げて先ずは南アルプスを描くことにした。以前春4月のこの山々を茅ヶ岳の山頂からかいた画は雪の山肌が美しい大変良いものが描けている。しかし、今回は少し期待していた新雪を山頂部に乗せた山姿ではなく、しかも山襞が判然としないものになり彩色もしたが力強さに欠けるものになってしまつた。
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そこで、今度は八ケ岳の写生として山を見るとその正面に一塊の雲がずっと張り付いて離れないのである。暫くそのまま鉛筆も動かさずに観ていると、消える雲もあるが、また新しく発生してくるものもあり、やっと少し小さくなってきたので鉛筆を走らせ始めた。
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稜線と山肌の陰影を写して、山裾の落葉松の色が黄色味を帯びた色をどの様に混色するかと考えた。時間を見ると2時少し前である。次のバスは3時半過ぎであり、それにすれば温泉に入っても行ける。しかし温泉はそれほど私には魅力ではないので、雲の取れない山の彩色を諦めて道具を片付け早いバスに乗る事にした。
バスで下って行く途中にまた八ケ岳が良く見える地点に来たので振り返ってみると、先ほどまであれ程動かなかった雲が全く無くなっていた。そこで後日家で彩色した折には雲は入れないで完成させることとした。
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by minoru_mogi | 2008-11-17 21:34 | 随想 | Trackback | Comments(1)
 11月初旬は各大学で学園祭が賑やかである。私の所属するグループが或る総合大学(マンモス大学との言葉は好みません)の学園際で、支援する学生活動の発表会に出かけた。
キャンパスに入ると先ず運動部の模範演技を広場で演じているのが目に入ってきた。
更に進むと教室棟のアーケードに沿って両側に食べ物の販売や、家庭用の土焼きの食器なども売られている。しかし、それらの殆どが学生たちが自分たちで作ったおでん・焼きそば・トン汁・ソーセージ・等の飲食物であり学生の売り込みの声が高い。
一体、何時の時代からこの様に何かを売り、利益を得てそれらのグループでの活動費稼ぎが始まったのであろうか。私が大学で学園際の実行委員会に携わっていた昭和30年代後半の頃は、予算配分と各研究会の発表を行う部屋の調整が一番の内容であり、汁粉屋や焼きそばなどの数店の模擬店の申請があった位である。どうも、思い返してみると、景気のバブル期に各大学共にこの様な物売り中心の学園祭に移行したように思える。
 目的の関係クラブの展示会と発表会を聞いて、彼らのインドカレーとナン、と紅茶の店の売り上げに貢献してあげて部屋を出ると、カクテルバーの案内が目に付いた。
ここ数年、多くの大学祭でアルコールでの事故により、殆どの大学ではキャンパス内ではアルコール類の販売は中止されているおり、大変好ましいと事と思っていた。
そのカクテルバーの場所はキャンパスの中でも一番外れの棟内であり、しかも他の催し場所からも離れた4階の小教室が当てられていた。
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私自身、出身大学での学生とOB交流会の役員でもあり、大変興味を引かれその部屋へと入ってみた。その部屋は照明を消して窓は塞ぎロウソクの明かりのみで、暗い夜のバーを思わせる雰囲気の演出がされていた。黒のベストに蝶ネクタイ姿の学生たちが5・6人カウンターの内側に並んでおりバーそのものである。
沢山載っているカクテルリストを見て、私の好みのカクテルを注文してみた。シェーカーの振り方はぎこちないが中々真剣である。出来上がったカクテルの味は評価しないでおこう。
このクラブは「カクテル研究会」で50年の歴史があるとの話であった。
成る程これは学生達に必要な研究発表の場であり、アルコールの提供も大いに納得した。
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by minoru_mogi | 2008-11-06 14:15 | 随想 | Trackback | Comments(0)
 昨年三頭山に10月23日に登ったが、紅葉のピークには1週間早かったとの体験を活かして、今年は30日に出かけました。今回の目的は三頭山のスケッチ画を描く事です。
武蔵五日市駅より都民の森へのバスは、朝早かったのと平日でもあり35名くらいと思ったより少ない人数です。終点のバスを降りて備え付けの温度計を見ると7度を指しています。
天候は空も一部見えていますが雲が多く山頂は雲の中です。
時間と共に空が広がってくることを願いながら鞘口峠で三頭山の方向とは反対の右手へと登ります。紅葉も少し進んでいますが思った程は色づいてはいません。ゆっくりと歩き砥山(1302m)平たい山頂に出ると、奥多摩湖と奥多磨の山々が見えるビューポイントへ出ます。
しかし、今は前面の木が繁り鷹ノ巣山方面しか見えず奥多摩湖は全く目に入りません。
風張峠(1146m)へ出る少し手前の高い落葉樹の林の中で実に沢山の鳥の群れに遭遇しました。最初は遠くより見て冬に群れを形成するシジュウカラ・ヤマガラ・ヒガラ等の混成の群れかと思いましたが、それらは1羽づつ別々に移動するのではなく、その群れは一斉に飛び立ち移動します。その時はその羽音が一陣の風が吹く様な音を立てます。その群れは500羽から800羽くらいの驚くほど多い群れであり、私も今まで経験したことの無いものでした。
体はカラ類よりはずっと大きく体長12~14センチくらいありましたが、種類を特定は出来ませんでした。この群れは恐らく日本の北部やシベリアから更に南を目指していると考えられます。
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                   風張峠よりの御前山と大岳山 
スケッチを描こうと考えていた風張峠には三頭山を望むポイントは無く、反対の東の方向に御前山と大岳山の山容が良く見えましたが、これらの山々は遠く紅葉の状態が良くわかりません。峠で昼食としましたが、風が冷たいので早々と出発して下りの道を奥多摩湖湖畔の「山のふるさと村」へと向いました。この山道に入ると暫くは獣道の様相で落ち葉に覆われた幅の狭い道で大きな倒木の下をやっと潜り抜ける様な少し危険のある山道でした。しかし、針葉樹林に入ると、歩きやすい道となり、膝が痛みだした頃にやっとキャンプ村に着きました。ここで大休止を取り汗ばんだ下着を着替えました。
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                     三頭橋よりの三頭山方面                    
そこよりは奥多磨周遊道路を歩きましたが、オートバイの若者がレース気分で爆音を立てて通りすぎて行きます。鞘口峠よりここまで山中では誰にも会わず鳥の声だけであっただけに騒音は耳を塞ぎたいものです。湖をドラム缶橋で渡り小河内神社のバス停を目指しましたが、湖畔への降り口を見落として余分に3kmも歩き三頭橋を渡り深山橋のバス停に着くとにわか雨が降り出したが、丁度バスがきて3時に帰路に着くことが出来ました。
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by minoru_mogi | 2008-11-01 20:32 | 歩いた山 | Trackback | Comments(0)