山歩きとそこで出会う花たちへの思い


by minoru_mogi
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31

<   2008年 10月 ( 4 )   > この月の画像一覧

蝶の長距離移動 No209

 夏山を歩いていると1500m~2500mくらいの高原で沢山の大型蝶のアサギマダラを見ることが出来る。ところが、この蝶が我家の庭に10月10日頃に来ており、ここ八王子の地へ来てから20数年で初めて目にした。
                                 アサギマダラd0059661_21595387.jpg
庭には色々な野草が植えられており、その中のフジバカマの花が沢山咲いており、その花に色々な蝶が来るが、ツマグロヒョウモン蝶という中型蝶が毎日まつわりついて舞っている。この蝶は温暖化により西日本から関東まで北上してきており、特にその食草のスミレがパンジーの家庭園芸の広がりで増えたことが大きな背景である。


                               ツマグロヒョウモン
d0059661_221196.jpg
ツバメ・タカ・サギ・カッコウ・ヒタキなどは渡り鳥として南方へ渡ってゆく。しかし、蝶が海を越えて渡りをするものは珍しいことである。
その蝶の代表的なものはアサギマダラ蝶である。この蝶の移動を長年にわたり調査しているグループがあり、その調査結果がホームページに公開されている。それによると本州から南に移動した距離は驚くべきものである。
 その目立って遠方へと飛んだものは、長野県白馬五竜スキー場から、沖縄県の伊良部島へ1781kmを108日で移動した記録がある。また、福島県北塩原村スキー場より、鹿児島県喜界ヶ島へ1408kmを59日というのもあり、鳥の飛行距離に近いものではないだろうか。
あの薄い羽で良くぞ飛んだものである。これらは本州中部より、奄美大島・沖縄・石垣島・与那国島から台湾まで行っている蝶もいるのである。
我家の庭に立ち寄ったこのアサギマダラは今頃どの辺りを南下しているのであろうか。
[PR]
by minoru_mogi | 2008-10-22 22:18 | 動物・昆虫・その他 | Trackback | Comments(0)

涸沢10月13日の光景 No208

207話に昭和39年10月13日に涸沢から北穂高岳への昔の記憶に残る話を、当前日の徳沢のスケッチと14日のモノクロの穂高の写真を記入し掲出した。その晩、インターネットで今年の涸沢の写真を探していたところ、ヒュッテで働いている方の「涸沢小屋 小屋番の一休み」というサイトを見つけた。
これを見ると涸沢の秋の紅葉が進んでゆく景色が実によく出ており、今年は数年来で最高の紅葉ではなかったかと思えるものばかりである。私の経験した10月13日は曇りからひどい降雪に遭ってしまつた。しかし、今年の同じ13日は実に美しい景色が広がっている。
d0059661_1838640.jpg

                    今年13日の光景
また、山小屋も混雑して一畳に3人であったと記してある。この状態を私も白馬岳の大池の小屋で7月の末に以前体験している。朝方、4時半頃トイレに立ち戻ったところ、鰯の缶詰の様に頭と足を交互にして並んで、横向きになり寝ていた私の空間は全く無くなっており、布団に戻る事は出来なかった。止むを得ず小屋の外を歩き回って朝食まで待っていたものだ。
そして14日夜に、再度このサイトを見たところヒュッテより上は降雪で雲に覆われており、私が記した13日の状況そのものである。山では1日の違いが秋冬を分けることが良く判る。
d0059661_18395133.jpg

               今年14日の光景 小屋から上は雪とある
今までに涸沢には3度入ったが、この様な紅葉を見る機会には恵まれず、年齢を考えると、これからも一畳3人の状態では耐えられそうになく諦めるしかなさそうである。
[PR]
by minoru_mogi | 2008-10-16 18:48 | 随想 | Trackback | Comments(0)
 テレビのニュースの中で穂高涸沢の見事な紅葉風景が映し出されると、僅か遅れてしまった昭和39年(1964)オリンピックの年の独りで出かけた秋山を思い出す。その頃は山の情報の入手が難しい時代であり現在とは大きな違いがあつた。
10月12日に島々よりバスで上高地に降り立つと、快晴の空の下に梓川の周りは落葉松の黄葉で黄金色の美しい景色が広がり岳沢よりの奥穂高岳が紅葉の山肌の上に聳えていた。
徳沢まで行き、いつもの村営小屋へ泊まることにした。まだ明るい時間なのでスケッチを始めると、直ぐ前を流れる小川ではカワガラスが流れの中に潜って行く姿が見られる。
d0059661_15424260.jpg

                 徳沢徳沢園の前でテントも見える
 翌日は横尾より屏風岩の岸壁の紅葉を見ながら涸沢へと着いた。しかし、そこでは期待の
紅葉は盛りを過ぎており、ナナカマドの赤い葉も少し傷み始めており、一寸ガッカリである。
小憩後涸沢ヒュッテの前を通り北穂高岳の山頂近くにある北穂高小屋へと急な山道を登りにかかった。
その頃から空には薄雲が広がってきた。2時間以上登り奥穂高岳との高さが小さくなってきたが、空は更に雲が厚くなり雲も下がってきて暗さを増してきた。山頂の小屋には残り30~40分くらいと思える。ところが、急に空が一気に暗くなり雪が降り出した。
d0059661_15433874.jpg
高度2800m付近からの当日の奥穂高岳
足を速めて登るが、後ろを振り返ると、今歩いた道が真っ白で分かりにくになっている。その降雪は更に強くなり、視界が6~7メートル位しかない。雪雲の中に入ってしまつた様である。その頃はもちろん今の様な高度計付の時計などなかった。
その雪の降り方も今まで白馬の栂池で経験した時よりずっと酷く、その3倍程の密度で降り、みるみる積雪を増してゆく。ここで足を止めて考えてみた。ここより先は初めてのルートであり、この密度の高い降雪と暗さの中では小屋を見落とす可能性が無いとは言えない。振り返ると足元の山道の見極めが難しい程に積もってきている。
 そこで、大きな決断をして一気に下ることにした。小走りに涸沢まで下るとそこでは雪は降っておらず空もかなり明るい。徳沢の昨夜泊まった村営小屋へ戻り、風呂に浸かり冷えた体を休めた。その日の宿泊者は10名くらいで、夕食にキノコ料理が出た。一緒に食べていた私の前の1人が「私のおかずは1品少ない」と私の皿数をみて言った。小屋の人が言うには「連泊のお客さんには1品余計についています」と。
この白黒の写真がはるか昔を物語っているようである。

このブログを書いてから13日の涸沢の画像を見つけてみました。そして素晴らしい涸沢小屋の方のブログを見つけました。是非サイトにアクセスしてみてください。感動的な画像ですよ。
http://karasawagoya.blog86.fc2.com/blog-date-200810.html
[PR]
by minoru_mogi | 2008-10-13 15:49 | 歩いた山 | Trackback | Comments(0)

草津白根山 No206

 9月の末に草津に旅行に出かけました。同行者は群馬館林での高校の同窓生5名で、今回は私がプランを作り手配をする番に当たり、同じ旅行ならば群馬県での支出にしようとこの地にしました。
高崎駅集合で東京近郊3人、群馬2人で群馬の人が車で待ってくれていました。当日は朝から小雨で生憎の天気でしたが、渋川から中之条町を経て川沿いに行きますと、川場ダムの付け替える橋の工事の橋脚が高く伸びている光景を見て草津に入りました。
宿は大手建設会社の保養所であり、建物が前衛的なデザインで、若者たちには刺激的で良さそうですが70過ぎのオジサンにはチト相応しいとはいえませんでした。
d0059661_22525674.jpg

              山腹の紅葉している潅木はみなナナカマドです
翌日は思いがけず朝から空が広がり、8時半に宿を出発する時には快晴となりました。白根山に近づくと2000m付近では紅葉がボチボチ始まってきており、駐車場には大型の観光バスが10数台停まって観光客が沢山来ています。
山腹のナナカマドが紅葉し始めており、オヤマリンドウがそこ此処にまだ咲き残って濃いブルーの花が目立ちます。お釜では乳緑色の火口湖が赤い火口に美しく映えていました。
d0059661_2254016.jpg
そこよりは万座を通り鬼の押し出しを経て軽井沢へ抜けて、信越高速で高崎へ戻り解散しました。この高校の山歩きの仲良しグループの旅をこれからも年に一度は続けてゆきたいものです。
[PR]
by minoru_mogi | 2008-10-04 22:58 | 随想 | Trackback | Comments(0)