山歩きとそこで出会う花たちへの思い


by minoru_mogi
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<   2006年 11月 ( 5 )   > この月の画像一覧

 先週、リンゴ収穫の応援に行った上田市近郊の青木村殿戸集落は五島氏の出身地である。畑の直ぐ近くには日本庭園風の五島記念公園があり、生家は集落では最も奥の標高500m以上のところである。
              五島氏の出身地の集落入り口
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氏は中学生時代に1~3年を家より13キロくらいの上田中学に通い、4年次には松本市の松本深志中学では知人宅に寄宿していたとの記録がある。(当時、上田中学は松本深志中学の支校であり、4年次は松本ですることになっていた)。 しかし、氏は自宅からの往復には歩いて松本へ出たと村の古老たちの記憶があり、皆が感心していたと、数年前に95歳で無くなった老人が話していたとの事を聞いた。その通ったであろう山道を別所峠まで行ってみたが、今は環境庁がハイキング道として整備を進めている。
 家に戻ってから地図でその距離を推計してみた。松本の深志中学までは直線で20キロはある。しかし、別所温泉から鹿教湯を経ての山中の登りで、山道は曲がりくねっている筈であり、実際には25キロは有りそうである。
 私が最近歩いた20キロは、調布駅から八王子駅まで旧甲州街道を歩いたもので、実歩行時間でも5時間を越えるものであった。しかもこれは殆ど平坦に近い道である。
それを考えると、如何に氏が向学心に燃えて努力家であったかの一端の伝承である。
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by minoru_mogi | 2006-11-30 22:09 | 随想 | Trackback | Comments(0)

にっくきヒヨドリ (No 109)

 今年も親戚のリンゴ農家に果実摘み取りのお手伝いに信州へと出掛けた。台風などの影響も少なく、今年は枝の実の数は多そうであった。
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晴れた朝、果樹や葉っぱの水が乾いてから作業に入る。重い鉄の脚立で高さ4メートルくらいまでの実を採らねばならない。やや不安定な脚立に登り、手を伸ばして採るが、大きな良い実が取れたと思い、籠に入れる前に見ると、裏側が無残にも鳥につつかれており、廃棄するものが沢山出る。また、大きな美味しそうに完熟したものばかり食べられている。
              (鳥につつかれたリンゴ)
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しかも、我々4人で採っている傍で、ヒヨドリが来てヒユーヒユーと鳴いて食べているのである。殆どがヒヨドリであるが、時にはカラスの群れが来ることすらある。
鳥の立場からみると、よそ者が自分達の縄張りに侵入したと思っているのかもしれない。
鳥以外にも芯食い虫が2ミリくらいの穴をあけているものもあり、カメムシが果実の小さいうちに噛んだものは表面に凹凸が出来て商品としては通用しない。せいぜいジュースに加工される。多くの実が木の根元に廃棄されていく。それらを選果する農家の人にとってはやりきれない思いであろうと思われ、農業の大変さが理解出来た。
 折しもテレビでは出来すぎた大根をトラクターで潰している光景が放映されていた。日本の農業の今後は多難である。
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by minoru_mogi | 2006-11-24 21:49 | 随想 | Trackback | Comments(0)
   樹木の紅葉 木の間からは奥多摩湖の水面が白く光っている
 
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 11月の16日に久初ぶりに奥多摩の紅葉を見に出掛けた。
登山口の倉戸口に9:05にバスで早々に着き、急傾斜の集落を抜けると足下には湖があり、対岸の山々は丁度もみじの頃で、東には六ツ石からの石尾根が黄色に染まって下りてきている。小さな涸れ沢にでる手前で猪のヌタ場があり、足跡が沢山残っていた。
この山は楓の大木が多く紅葉が実に美しい。日当たりの良い枝は真っ赤になり、北側の枝は黄色の透明色である。そこで何度も足を止めてデジカメに収めた。ところで、この山は地図ではルートと時間までは記入されているが、色々と本を調べ、インターネットで検索しても歩く途中の情報が見つからない。登り90分とあるので、私の足では休憩を含めて130分と推定したスケジュールだったが、実際は160分もかかり11:45に山頂に到達した。
途中で写真に時間を掛けすぎたようである。
 山頂は広大で大樹が目立つ。特に栗の大木があり根元では直径1メートルにも及び、高さも20メートル近いというようなもので、これ程の栗の大木は初めてであった。栗の大木と言えば青森県の三内丸山縄文遺跡にある6本立てられた柱があるが、これらの直径は1メートルを優に超えており、復元の折に現在の日本にはこの様な大木は無く、シベリアから輸入したものであると記されていた。
 私が山頂に着いた時は誰も居らず独りであったが、間もなく別のルートから中高年の7人グループが登ってきた。山頂で山姿のスケッチを描こうと画帳を準備して行ったが、樹木が邪魔で展望が利かず諦めた。広葉樹の多い良い山であるがこれが人気の出ない所以であろう。
 休憩も早々に腰を上げ、登りと違うルートで女の湯バス停へと下った。このルートは急坂ばかりあり、落ち葉が深く登山ルートを慎重に見定めながら下った。バスは1時間1本であるが、都合よく程なく来て、奥多摩駅には2:40に着き、家には4:30に戻れた好日であった。
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by minoru_mogi | 2006-11-17 21:30 | 歩いた山 | Trackback | Comments(0)

明治の元勲達 (No 107)

 暖かな11月の初旬に友人たち7人と共に、都内探訪のハイキングに出掛けた。そのタイトルは「明治の元勲達の旧邸宅を巡る会」として、私が企画して事前に歩いて時間や食事場所等のスケジュールを作成したものであった。
 このタイトルを考える時に、明治の偉人とか、偉大な経済人とかの表現も頭に浮かんだが、どうもそぐわない。そこで、やはりその時代の人に相応しい語として、古臭くまた現在は死語に近い感のある「元勲」を選んだ。しかし、自分でもこの語の正確な概念が湧かないので辞書を引いてみた。すると、「国に対する大きな勲功のあった人」とあり、勲功を引いてみると「国・主君に尽くした手柄」とある。
そして訪ねた旧邸宅は渋澤栄一、古河虎三郎、岩崎久彌の明治から大正・昭和にかけて国の発展を願い、人々の先頭に立ち私心なく努力してきた経済人の人々とその家である。
 王子飛鳥山の渋澤資料館より、その庭園の晩香廬(ばんこうろ)、青淵文庫(せいえん)、歩いて更に駒込の旧古河邸とバラで有名な庭園、そこより地下鉄で東大前に出て東大構内を斜めに横切り池之端の旧岩崎邸を巡った。参加した人々にも好評で立案者として満足した。
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                 バラの花咲く古河庭園
そこで或る体験を思い出した。今より10数年前のことであるが、私の在学した大学にイタリアのベネチア大学の留学生がきた。パーティーの折に彼女と話してみると、「日本の明治時代の偉人たちが国民に与えた影響」という主題の研究に来たという。そして、イタリアでいろいろ調べたところ、この大学の教授がその研究に最も相応しいと判り、この大学に来てその教授についたと話てくれた。彼女は22歳の学生であり、その目的意識の高さと研究対象の深さには本当に感服した。
後日、NHKの教育番組を見ていたら、日本語が更に上達した彼女がイタリア事情について話していた。でも、昨今は見ることがないので帰国したのであろうと推測している。
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by minoru_mogi | 2006-11-12 12:34 | 随想 | Trackback | Comments(0)

小鳥の好物 (No106)

 庭の樹や蔦(つた)に紫や赤い実が輝きだした。大きなアケビの実が割れて口を開くと、直ぐにヒヨドリが来て中の甘い種の周りの漿(しょう)果を食べてしまった。ヒヨドリがいない合間をぬってメジロや時にスズメも来る。
d0059661_14395417.jpg続いてムラサキシキブが枝に群れ集まった紫色の実をつけると、その美しさを眺める間もなくメジロが来るが、ヒヨドリが食べだすと一気に無くなってしまつた。
 玄関先のフェンスに絡むサネカズラも今年は今までにないほどの実を沢山付けた。だが、これも鳥に見つかり、葉の陰についているものだけが残っている。
今年はその実の面白い事に気付いた。赤い実が鳥たちに食べられてしまうと、その実が付いていた果托(かたく)が今度は赤く大きくなり、あたかも木苺のような姿になってきた。これは今年初めて観察できたことである。       右 普通の実 左 果托(かたく)
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 数日前にハイキングの途中、武蔵関公園の富士見池の端を歩いていると、大木に鳩が沢山きて枝に止まり何かをしきりに食べている。樹の下に落ちている実を良く見てみると椋(むく)の樹の実であつた。昔、小学生の低学年の頃、天神様の境内の大木にこの実が沢山成っており、その枝を引きおろして食べた記憶が甦ってきた。
この樹にはムクドリが群れで沢山来ていたと記憶している。ムクドリとはこの樹によく来るのでついた名前なのか、それとも、ムクドリが好むので椋の木の名前になったのか、何か関係が有りそうに思えるが、どなたかそれに付いて知識がある方がいたらぜひ教えて頂きたい。
注、 調べた結果、やはりムクドリは椋の実を好むことから付けられた名前です。
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by minoru_mogi | 2006-11-04 14:44 | 動物・昆虫・その他 | Trackback | Comments(0)