山歩きとそこで出会う花たちへの思い


by minoru_mogi
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コルチカム (No99)

 毎年、お彼岸前後にはマンジュシャゲの花がそこここに見られ、テレビではその名所が紹介されている。高麗の里の巾着田は最近つとに有名になり、その混雑振りが目に浮かんでくるようである。
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この花とほぼ同じ頃に、我が庭には大変目立つ花の、サフランの親分の様なコルチカムが一気に咲き出す。この様子はマンジュシャゲと同じ様に花のみが地上25センチくらいに咲き出るので、賑やかさが特に目立つ。この球根は大きくて、百合のカサブランカの球根と同じくらいの大きさがある。説明によると、家の中で机の上に転がしておいても、花が出て咲くとある。
しかし、これを試した事はまだない。
ただ、大変残念なのは、冷たい秋霖の中で咲くことも多く、目で楽しむ時間の無い内に咲き終わってしまう年もある。それに比べて、金木犀は雨の日には余計に良い匂いを広く漂わせてくれ,そして秋を実感する時でもある。
今年は嬉しい事にコルチカム向きの天気が続いている。
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by minoru_mogi | 2006-09-26 11:07 | 栽培山野草 | Trackback | Comments(0)

蝶の北上 (No98)

 この春から夏にかけて、我が家の庭にあまり以前は見掛けなかった中型の蝶がよく訪れる。デジカメに収めようとするが、動きが早く何度もチャンスを逃してきた。
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最近になつて、やっとその蝶の名前がこのマグロヒョウモン♀(褄黒豹紋蝶)であることが判明した。本来は関東には分布せず、西日本より南の蝶との解説である。
この蝶が沢山東京でも見られるようになったのは、気候の温暖化による事が大であると共に、昨今のガーデニングブームで、各家庭でパンジーが沢山植えられるようになった事にも遠因がある。スミレの葉がこの蝶の幼虫の植草だからである。
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また、2週間ほど前に見慣れないカラスアゲハを見かけた。その黒の中に薄黄色の斑がよく目立ったので、早速に書棚の図鑑を見るとナガサキアゲハ♀であった。この蝶も九州や西日本が本来の生息地であり、温暖化によりその生息地域が北へと広がったものであろう。
 一方、ここ数年、春のモンシロチョウが全くと言ってよいほど少なくなってきた。我が家の周りも更に宅地化が進み、キャベツ畑が減少していることが原因であろう。周りには市民農園などが広がってきているが、そこではキャベツを作る人は少ないようである。私の友人のにわか農民が時々虫食い穴の多いキャベツを届けてくれるが、貴重なモンシロチョウの間接的保護者でもある。
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by minoru_mogi | 2006-09-20 12:33 | 動物・昆虫・その他 | Trackback | Comments(0)
最近、テレビや新聞で日光の鹿の増加による被害についての話題がよく見られる。
この9月の初旬に、何度か訪れたことのある戦場ヶ原を家族3人で歩いた。
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光徳牧場入り口でバスを降り、木道を湯川沿いに赤沼へとのんびりと回る。原は秋の気配がわずかではあるが進み、萱の色が黄ばみだしており、爽やかな秋風に揺れる。
湿地にはツルコケモモの赤い実が光っており、モウセンゴケの紅い葉も散見された。

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赤沼へと近づいてきた川沿いの森の中を行くと、道より30メートルくらいのところに鹿の一群5・6頭が草を食んでおり、一頭が警戒音を発するが、他の鹿もこちらを見るが逃げる様子はない。
この鹿の増えすぎが原因で貴重な植物が絶滅の危機にあるという。シラネアオイもそのひとつとも言われる。更には鹿の群れは尾瀬にまで広がっているとの報告もある。
自然のバランスは一度崩れると回復には膨大な時間が掛かるといわれる、難しい問題である。
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by minoru_mogi | 2006-09-15 22:04 | 随想 | Trackback | Comments(1)
 
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硫黄岳で仙台からの72歳の登山者(写真)と別れて、高山植物も十分に楽しみ、元来た道を戻る。昼食を視界の良いロボット観測所付近の草原で食べていると大きな雨粒が落ちてくる。
早々に腰を上げて林の中を下る。鉱泉小屋に近づくとまた空が明るくなってきた。
丁度その時、下から中学生の団体100名くらいが登ってきた。皆スカイブルーの体育服のトレーナーにザックを背負っている。聞くと岡谷の中学2年生で、目的は硫黄岳の小屋という。山道の脇に寄り団体の通過を待った。
 鉱泉小屋でゆっくり休憩をして美味しい水を飲む。出発して暫くすると雨が本格的になってきた。沢沿いの道を歩いていると雷鳴も響き出す。雨も雷雨のそれになり足元の道が水の小川になってきた。近くの落雷もあるが谷筋なので気にせずに進む。
しかし、ここで先程すれ違った中学生の団体が気になりだした。丁度今頃は硫黄岳の尾根に出ている頃である。尾根では雷雨を避けるよい場所は見つからない。この雷雨が局部的で彼らの場所まで広がっていない事を願うばかりであった。
美濃戸山荘からの道は長く感じたが、ほぼ予定通りに美濃戸口のバス停に着く事が出来、茅野駅へと出た。特急も席が空いており、ゆったりと帰宅出来、昨年来の計画がやっと終わった。
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by minoru_mogi | 2006-09-11 10:24 | 歩いた山 | Trackback | Comments(0)
赤岳鉱泉の朝は、夜半の大雨も去り、雲の間に青空も見える。6時よりの朝食を摂って人々は三々五々出発して行く。硫黄岳への登りを暫く行くと、男性の年配の登山者が一人小憩していた。そして、我々と一緒にまた歩き出した。
聞くと、16年前に一度この道を歩いたという。私の12年前と似たり依ったりである。しかし、仙台より来ており、今夜は赤岳展望荘に泊まり赤岳山頂を目指している。
 ダケカンバの混じるトウヒの林の中を登ってゆくとセンダイムシクイの美しい囀りが聞こえる。そして直ぐ近くの枝に止まりウグイスと同じような大きさと姿を見せてくれる。
ところで、センダイムシクイのセンダイとは漢字では一体どうかくのかなと疑問が生じた。
3人の歩速が一緒なので、ゆっくりと登り森林限界の赤岩の頭で休憩をして、以前この近くから描いたスケッチの構図をゆっくりと眺めまわした。残念なことに横岳・赤岳・阿弥陀岳の山頂部がガスの中に見え隠れする。
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歩き出すと雨が落ちてきた。硫黄岳の平らな山頂付近には秋口の花であるトウヤクリンドウが沢山咲いている。陽射しが無いので花弁は開いていないが美しい姿である。
       トウヤクリンドウ




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硫黄小屋の前にあるコマクサを見ようと足を伸ばすが、途中にはウメバチソウが今を盛りに咲いていたが、期待のコマクサは予想通りに盛りが過ぎており、満足な株は少い。イワギキョウも僅かに咲き残ってるが、見栄えするものは無かった。
     ↑ ウメバチソウ


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その同行者とも硫黄岳で別れたが、彼は私に今まで見た花の名前と鳥の名前を再度確認して丁寧にメモに留めた。
帰宅してから、直ぐに鳥類図鑑を調べてみるとセンダイムシクイは「仙台虫喰」であり、仙台からの登山者と一緒した偶然性を不思議に感じた。
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by minoru_mogi | 2006-09-07 22:52 | 歩いた山 | Trackback | Comments(0)
美濃戸山荘よりの道は、山小屋の4駈が上のほうまで入れる北沢の道を赤岳鉱泉へと向かった。歩き出すと間もなく小雨となり雨具を着ける。以前来た時は道の両脇にはヨメナの紫の釣鐘の花が続いていたが、今回は全くお目にかかれず、代わってトリカブトの濃紫の花が美しい。
d0059661_14102443.jpg歩いているとアサギマダラ蝶が沢山舞っており、これ程の密度で見たのは初めてである。秋も進んでくると、この蝶は日本列島を南下して沖縄諸島あたりまで渡って冬を越す。(11月30日の朝日新聞夕刊によると2246kmも移動したとある)
右 アサギマダラ

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アザミの花にはミヤマカラスアゲハが来ていた。以前、奥多摩で出会った個体よりは小さいが、その飛翔は鳥の様に早く飛ぶ。だが、高山蝶でその文様と色彩の美しいクジャク蝶は、雨のせいか飛翔していなかった。
右2画像 ミヤマカラスアゲハの表裏面



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 車が入れない山道となり、そこで2人の山小屋の若いボッカ(歩荷)の青年が車より荷を降ろして運び上げるところであった。
少し行くと、以前は無かった小型水力発電小屋が目に入り、回転音が聞こえてきた。沢沿いの登りは雨が止み、一部空が出てきたが暑くてなかなかにきつい。
小屋までもう少しというところで、1時間前くらいに会ったボッカの2人が40キロくらいのダンボール箱を重ねて背負い(多分食料品、ダンボールに記された表示を足すとこの数字)木の杖を突いて我々を追い抜いていった。
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花や蝶を見ながら歩く我々の足の遅さがよく分かり、これもまあ、山の楽しみ方のひとつと二人で納得した。3時過ぎに鉱泉に着いたが、途中でみた発電機のお蔭でディーゼル発電の音が無くなって立派な小屋となっていた。(画像4葉は辻氏提供)
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by minoru_mogi | 2006-09-06 14:28 | 歩いた山 | Trackback | Comments(0)