山歩きとそこで出会う花たちへの思い


by minoru_mogi
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カテゴリ:樹木とその花( 30 )

庭のツバキ No550

 我が庭には6種類ほどのツバキの種類が植えてあります。そしてその花の性質が好きなのです。桜も風に花びらが舞っており、木の下や道路が白く覆われて綺麗です。
同じ様にツバキの花は咲き終えるとポタリと地面に落ちますが、その花の形を保って、枝に咲いているようと同じに花を上向きに落ちています。この形状が私の好きな所以です。昔からあるツバキは花の数は多くは付きません。山の中を歩いていると時折ツバキの木がありますが、その少ない花を見ると清楚な感じがします。
しかし、最近の改良されたツバキは花も大きくなり、花付きも各段に多いのが特徴です。

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    メアリー・ルーズベルト
 もう60年も前に買った当時は高価な花に「メアリー・ルーズベルト」があります。まだ高さは3メートルくらいです。アメリカで改良されたもので、ブチの白の色が美しく、多花が咲き、中に少し赤単色のものが入ります。

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                            リップ・スティック
次の種類は国分寺市で娘が生まれたときの記念樹として、市から頂いたものですが、良い種類で「リップ・スティック」という花の中の雄しべが花弁に変化したものです。

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卜伴

3番目はやはり京都の種苗店の東京の販売所で入手した「卜伴(ぼくはん)」です。この花は良く茶花に使用され、茶室などに飾られることが多い花です。しかし、これは性質が弱く枝が細いので咲くと花が下向きになることが多く、また、雪で枝が折れることの多いのが残念です。

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                                宝積
4番目は「宝積(ほうじゃく)」ですが、これは一度毛虫に葉をやられて枯れてしまい、その種からまた生えてきたものです。そして今年初めて花が付きました。でもその斑入りの花の特徴が出ていません。
庭の隅には従来の花の少ない昔からの木もあり、数個の花を付けましたが写真を撮るような花は出ませんでした。今が盛りと咲いている姿は庭を明るくしてくれています。
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by minoru_mogi | 2015-04-12 16:53 | 樹木とその花 | Trackback | Comments(0)

越生梅林 No547

 春の息吹を十分に楽しもうと、少し足を伸ばして埼玉県の越生まで出かけてきました。八王子近くの梅の名所では、高尾梅郷、青梅梅林、立川国設公園、森林公園などがありますが、みな少し物足りません。そこで、1000本の梅ノ木がある越生の梅園に行ってみる気になりました。
 八王子からは八高線で越生までは意外に遠く、1時間半以上掛かりました。1時間1本のバスを20分位待ちましたが、満開の情報で大変込んでいました。20分くらいで着いた梅園は、梅の実を生産する畑で、大きな木が多い白梅ばかりの梅園でした。ここには200年以上経った木が沢山あり、それらは皆保護木と表示されています。園内には200~300人位の人が来ており、年配者ばかりです。梅の下には福寿草が咲いており、盛りは過ぎており葉が茂りだしています。その植え方は3列に田植えの様に植えられており、全く風情がありません。
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梅ノ木は確かに多いのですが、殆ど白ばかりがあり、中央部の屋台のある周りには紅梅もありますが、これらの木は低く、しだれ紅梅は3mくらいの若い木でした。普段の梅畑を花の頃だけ囲い、入園料を取り見せているということです。
早々に園内を一巡して、丁度昼には駅まで歩いて戻ることにしました。それはバスを待つと1時間半待つことになるからです。街道は車が多いので避けて、裏道の綺麗な道を川に沿ってのんびり歩きましたが、周りにはやはり白梅が多くありました。
パンフレットの案内が分かりにくく、少し予定時間を越えて1時過ぎに駅に到着しました。電車の便が八高線では待ち時間がありすぎるので、東武線では10分後なので、そちらに乗り坂戸へ出て、池袋行きの急行電車で川越まで行き、乗り換えて八王子行きで3時12分に駅に戻りました。
 今年は1月末に熱海梅園を訪れましたが、こちらは紅梅や白梅も種類が多く、早咲きの木も多く洗練された園内は素敵なものでした。越生の梅は数が多いだけが特徴でした。
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by minoru_mogi | 2015-03-20 10:03 | 樹木とその花 | Trackback | Comments(0)
 我が家の裏のお宅の南西の角地に、ヤマモモの6mくらいの樹があります。数年前にこの樹に赤い実が少し成るのを見つけました。ところが、今年はこの実が樹の上から下までびっしりと成ったのです。手を伸ばせば楽に取れる枝もあります。樹の下には熟した実が沢山落ちているので、そのお宅の奥さんに話をして、スケッチをする目的で枝を切らせてもらうことにしました。
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実は高いところにはびっしりと成っており、実の大きさも直径1.5cmほどの充実したものです。実を取って口に含んでみると、甘いものの酸味が強く果実酒にでもしたら、きれいな紅色になると思えます。その小枝を2本ほど鋏みで切って、家に持ち帰ろうとしたところ、実がポトリと2つも落ちてしまいました。
実に綺麗な実なのでスケッチをしようと考えましたが、色々とその実を描く手法を考えても、実の質感を出す方法が考えつきません。そこで今回は写真を撮って我慢しました。
 ヤマモモの樹は本来は関東地方には無く、房総半島南部や伊豆半島が北限です。南限はフィリッピンと図鑑にはありました。大きなものは高さ15mで幹の直径で1mにもなるとあります。九州や四国には大木が自生しているのです。
1980年代のバブルの頃から、都内では大きなビルや街区の再開発が行われ、それに伴い九州や四国からヤマモモの大木が運ばれて、それらビルの周りに植えられました。その頃、同時に都市の温暖化やヒートアイランド現象が進み、都内の街路樹として植えられることも多くなりました。このヤマモモの樹が暖かな地方から運ばれたことにより、その根に付着していた土の中にクマゼミの幼虫が居たことにより、それが地上に発生してクマゼミが都内を中心に急速に増えて、騒々しく暑苦しいせみの声を広げて行ったのです。それまでは関東地方にはクマゼミは居なかったのです。このクマゼミ北進の考察が論じられており、まだ定説にはなっていないのですが、私はこの説を信じています。
今年はニイニイ蝉の声はもう聞きましたが、クマゼミの鳴き声が梅雨明けと共に騒々しくなりそうです。
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by minoru_mogi | 2014-07-17 11:22 | 樹木とその花 | Trackback | Comments(0)
 庭のダイダイの花が今年は沢山咲き、良いほのかな匂いが漂っています。花に鼻を近づけて嗅いで見ると、匂いは強すぎず甘い香りに包まれます。我が家の木では昨秋に着いた実をそのままに残しあり、黄色の実が7つ以上もあり、代々という名前の所以が子供たちに判るようにしています。その実をとって風呂にいれてダイダイ風呂としています。
 その匂いを嗅いでいると、クマンバチが周りにやってきました。たまたま2匹が一緒に来たので、その「ブーン」という羽音が大変大きく聞こえてきました。よく知らない人がそれを聞いたらちょっと怖れを感ずると思われます。
この音が大きいのはクマンバチの羽は体に比べて小さいので、羽を早く動かすことによるのでしょう。この蜂が人を刺すことは全くありません。
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カメラを急いで取ってきてみると、まだ一匹は花の蜜を吸うのに夢中です。花から花へと動ところを7枚くらい撮りましたが、丁度花と実がある所に止まり、上手い具合の写真が取れました。
 話は変わりますが、孫の3歳の幼稚園児が二人居りますので、庭の一部に野菜を植えて、それを覚えて貰うように子供達に採らすことにしています。そこで孫のお母さんに話をして、今年は何を植えようかと相談しました。今までにトマト・ナス・落花生・ジャガイモ・枝豆・たまねぎ・サツマイモ等を一緒に収穫しました。
今年のそれは夏休み中に泊まりで来ることを考えて、枝豆を週毎に変えて種を蒔くことにしました。また、昨年好評であった緑色の蚊帳を和室に張ってあげようと今から手はずを整えておこうと考えています。
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by minoru_mogi | 2014-05-28 15:17 | 樹木とその花 | Trackback | Comments(0)

歩道脇の花壇  No347

 35度以上の暑さが続く毎日なので、都内の博物館に行きたいと考えていますが、なかなか出掛ける決心がつかないでいます。その様な訳でブログの記事に事欠いているのが実情であり、行動力が足りない自分を見つめ、好奇心の足りないことを残念に思っています。
 以前にも記したことがありますが、私は家近くで歩道の街路樹の下や空き地の雑草を取って、花を植え込むことに努力しています。
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その新しい植え込みの成果があり、きれいな花の植え込みが出現し、夏の花が今を盛りと咲いているのです。この空き地には5月に我が家の庭よりオイラン草と川原ナデシコを入れ、それだけでは淋しいので玄関前に咲いているマツバボタンと同じ種類のポーチュラカの枝を切り、挿し芽をしておきました。その場所は歩道のアスファルトの脇なので乾きやすく、普通の花では水不足で枯れてしまうことが目に見えています。そこで、その家近くの一人住まいの奥さんにお願いして、乾いた土に水を撒いてもらうように頼んでおきました。しかし、毎朝10頃にそこに行ってみると、土は完全に乾いており、私が家からじょうろを持参して水遣りをする日が多くありました。
その甲斐有って、挿し芽から良く根付いて2ヶ月で大きく育ち沢山の花芽が付くようになりました。晴続きの毎日には、いっぱいに色とりどりの花を咲かせています。8月は花の少ない季節ですが、私の植えた花の選択が上手くゆき、この先2ヵ月くらいはこれらの花々が咲き続けることでしょう。またこの花々の種子が来年も発芽して更にきれいな花が期待できそうです。
道行く人々が花を楽しんでくれればありがたいのですが、時折犬を連れた人が注意不足で、犬が花を荒らしてしまうのが心配になります。
花は心のゆとりとなり、人々が幸せな気分になってくれれば本望というところです。
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by minoru_mogi | 2011-08-14 11:58 | 樹木とその花 | Trackback | Comments(0)
 バス停もある小学校前の空き地は、いつも雑草が生えており、夏には良く知っている奥さんがケイトウを毎年植えつけていました。しかし、その方が体調が優れず、この1年は誰も手入れをせずに見苦しい状態が続いていました。町内の清掃日にその区画の雑草が抜かれて、土が露出した状態になっていました。
そこで、私がそこに5センチ程に育ったルリヒエンソウ(瑠璃飛燕草)を十数株植えつけておきました。しかし、その場所は犬の散歩をする人が多く、時として犬が立ち入って荒らしてしまうことも多いのです。また、その場所は大変乾燥しやすく、その苗を植えてから2リットルのペットボトルに水を入れて、犬の散歩の折に水遣りを続けました。
4月初めに植えつけましたが、5月半ばには成長して50センチ程の高さとなり、枝も出て花芽が目立って来ました。さらに化成肥料をやって育成したところ、6月の初旬より花が咲き出し,ブルーの鮮やかな目立つ花が開き、加えて白い花まで交じって咲いています。この苗の元は1本のブルーの飛燕草の種から生じたのですが、まさか白の遺伝子が入っているとは考えられませんでした。
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 咲いた場所が小学校の正門の前なので、大変良く目立ちます。そしてその花は6月中旬まで3週間近く咲き続けています。その幹にはマメ科を思わせる種子が膨らんでおり、来年はその種が落ちて全面的に咲く事が期待できます。
この花の他にも、街路樹の下には私が植えつけたスイセン、菊、ビオラ、弁慶草、の区画があり、最近は他の花好きの人達も空き地に花を植付け初めており、地区内の空き地が大変きれいに整ってきたことは、大変喜ばしいこと思っています。
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by minoru_mogi | 2011-06-24 16:21 | 樹木とその花 | Trackback | Comments(0)

葛西臨海公園 NO325

 今迄いくつもの都立公園を見ていますが、千葉県に近いこの公園は訪れたことがなく、テレビで20万本もの日本水仙が咲いているとの放映を見て訪れてみました。地下鉄新宿線一之江駅よりバスにて臨海公園駅に降り立つとそこが公園入り口です。
先ずは案内図をみて左回りに東側から見て回ります。梅の紅白の花が咲いている下には、花見の人たちが芝生に座っています。かなり歩いて汽水池があり野鳥観察所に出ました。その観察窓から水辺を見ましたが鳥は全くおりません。その先に回ってゆくと海岸の波打ち際に出ました。
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その辺りには今は枯れた木の状態ですがアメリカデイゴの大きな木が沢山あります。夏の暑い頃にはさぞや見事な花が見られるものと想像しました。海岸では南風が強く帽子が飛ばされそうです。野鳥観察の野鳥園の傍の小高い丘には20人くらいの人達が皆長い望遠レンズの写真機を構えて何かを写そうとしています。そこには淡水の池が広がり葦が岸辺に茂り、鴨の群れやウミウが見えます。
さらにその先へ行くと公園の中央部に近いところに水族館がありました。
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入場料を払い入って見ると大きな水槽にマグロの群れが泳ぎ、サバや小魚の群れも回っています。サメの展示水槽ではシュモクザメが泳いでいましたが、こちらの水槽はいかにも狭そうでかわいそうな感じがします。その他の小さな魚達は生息地域別の水槽に入れられており、色あざやかな熱帯魚の水槽前には子供達が前に集まっていました。
 ここで公園を半分回ったところで、今度は西半分を回ります。やや低くなったところには日本庭園があり、近くにはバーべキュウの設備がありました。それより西にゆくと小さな川があり、橋があります。周りにはマンサクの花が黄色に咲き揃っています。そこでは大きな観覧車がゆっくりと回っており、蓮の池が直ぐ近くにあります。
回りだして2時間が経つたので出口へ向かいました。出口にきても目的の水仙が20万本もあるという花壇が見つかりません。ついに出口まで来てしまい、案内板を詳細に見てみると、観覧車の付近の下がその場所であつたと判明しました。2時半にバスに乗りましたが、目的の花壇を見られずにしてしまい、また後日に出直すことを考えています。
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by minoru_mogi | 2011-03-02 12:41 | 樹木とその花 | Trackback | Comments(1)

神代植物園の梅 No323

 写真撮影が趣味の年配の女性と一緒して、梅の花が盛りとなる神代植物園を訪ねました。
調布よりのバスの神代公園行きは深大寺小学校の停留所にとまり、そこから裏口の深大寺口へ直ぐなのです。何時もはかなりの人がおりますが、2月の寒い日の故か人ではまばらで静かな門前の土産店です。たまたま帰りに乗ったタクシーの運転手さんによると、昨年は多くの人出があり、門前のお蕎麦やさんはお客さんが並んで待っていたと言います。それに較べて「ゲゲゲの鬼太郎」のTV放送が終了してからは人出が全く少なくなったと言っていました。
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 深大寺口より園内に入ると右手奥に梅林が広がっていました。後刻調べてみると270本もの梅の木があり、多くの品種が植えられております。今迄何度も来てみましたがこれほど奥に梅林があるとは知りませんでした。またその隣には椿の木の集積があります。梅林の花の下には日本水仙がちょうど咲き出しています。また素心蝋梅が黄色の花を咲かせ、ほのかな甘い匂いを漂わせていました。
梅の花は紅梅が早く咲いており、濃淡様々な色合いをしており、またその樹形に変化があり形も楽しめます。白色の梅はあまり咲いておらず半数以上の株では膨らんだ花芽ばかり目につきます。梅園の奥の方にはしだれ梅の種類もいくつか見られました。
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写真を撮っている方が多く、三脚を立てており、女性のカメラウーマンが目立ちました。しかし入園者は多くないので静かに花を回りました。園内でクリスマスローズのコレクションの展示会がありましたが時間がないので立ち寄れませんでした。
早々に園を出て出口の近くにある園芸店で鉢花を4鉢も買ったので、タクシーで帰ることにして調布駅へと出て昼としました。寒い冬の一日でしたが久しぶりにゆっくりと歩いてきました。
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by minoru_mogi | 2011-02-12 10:18 | 樹木とその花 | Trackback | Comments(0)

青いバラ No265

 サントリーが青いバラの作出を目指して、1990年から遺伝子組替技術を使って研究開発してきたものが、14年を経て2004年に開発に成功した。その株を増殖させてこの2009年11月3日より市場への出荷することになったとTVや新聞で報じられた。
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園芸を趣味とする人にとっては、環境が許すならば一度は大輪のバラの育成にチャレンジしてみたいのが本心であろう。私も20年来庭の日当たりの良い場所でバラ作りを続けており、現在は11種類を育てている。
最近はイングリッシュガーデンの流行で、ブリティッシュローズが人気があり、一枝の先にいくつもの花が付くフロリバンダ(FL)が中心となり、従来より人気が高かった大輪で一枝に一花が多いハイブリッドティー(HT)が園芸店の店先でも少なくなってきているのが残念である。
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 私が昨年入手した黒バラの「ブラックバカラ」は、今までに育成した黒バラとしては特異なバラである。黒バラとして昔から人気のある代表的なものとしては、フランス作出のものである「パパメイアン」が有名である。これは作ってみると大変難しく、特に小さな棘が無数に枝にあり、それが作業中に手に刺さり、手入れが大変であった。その他にも1998年の京成バラ園で作出された「黒真珠」や「黒蝶」などもある。
それに比べて、「ブラックバカラ」は強健で棘が極度に少なく、大きな棘がほんのわずかあるだけであり、枝切りをしても棘に刺さる事はほとんど無い。
 今年の秋の最後の花が11月中旬に咲いた。それはビロードのような深い赤黒色であり大変美しいものであった。今年は11株の中の3株がカミキリ虫が根元に入り、枯れかってきたのでそれらを抜き取り、新しい新種3株を植えつけた。来年の5月の花が楽しみである。
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by minoru_mogi | 2009-12-12 13:50 | 樹木とその花 | Trackback | Comments(0)

ドングリの実の驚き No258

 孫の3歳の女の子はドングリ拾いが大好きである。我家に来て泊まってゆく日には一緒に散歩に行きドングリ拾いに嬉々としている。自分のポケットがドングリで一杯になると、私のズボンのポケットにそれを詰め込んでくる。
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観察していると今年のドングリの類は豊作に見える。家の近くのマテバシイの実も充実して実が付いており、クヌギの実も枝に良く付き樹下にも沢山落ちている。先日、確かNHKのラジオで、夜12時前の「暮らしの便り」の中の話と思うのだが、ドングリの中には2年をかけて実が成熟するものが2種あるという話を聞いた。しかしその時刻は寝入る前で記憶があまり正確ではなく、樹の名を言ったが憶えていない。NHKのアーカイブで調べてみたが見つからない。もしかしてその一つはスダジイである。どなたか判り人がいたら教えて頂きたいものである。
 それを調べているうちにブナの実の素晴らしい論文に出合った。このブナの実は5~7年に一度大豊作の年があるというのである。そして実付きの悪い年は極度に不作になり、これを食べているクマなどの食べ物が不足して里に出てくるのであると書かれていた。これには大きな意味があるというのである。
大豊作の時は落下したドングリをネズミやリスやその他の小動物が沢山食べてそれらの動物が大繁殖するという。その結果その翌年から落下した実は殆ど食べつくされてしまい、発芽して若木になれる割合が大きく低下する。そこで、不作の年があることにより、それらの動物の生存率を妨げて食べられてしまう率を減らし、落ちた実の発芽と若木の発生と成長率を上げて種の保存を図るというのである。
 ブナの樹齢は約200年であり、その豊作の長い周期は種の保存には全く問題はないという。更に、このブナの樹下には笹が生い茂って密生し、日照が不足して発芽した若木が成長できないケースも多くあるが、笹は正確ではないが約60年に一度、笹の実が成ると翌年には全てその根で繋がっている付近のものは枯れてしまう。そしてこの笹の実が結実した年は野鼠が大繁殖し、狐も沢山その野ネズミを狩に寄ってくると言われている。
私はこの状況を奥多摩の川乗山の落葉松とクヌギの混生林で見たことがある。山頂から南面を降りだすところは、昭和40年台、50年台に3度歩いた時は笹が繁りそれが山道にかぶり大変歩きにくかった。しかし3年ほど前にこのルートを歩いた時には笹が全くない落葉松とクヌギの森となっており、一体何が起きたのかと思うくらい笹が全くない明るい林床になっていた。
その様な訳で200年以上生きるブナにとっては十分に種の保存の種を落として、若木を育てるには十分な時間があるという。
自然の持つ摂理の偉大さには驚きを感じ得ない。

この論文のウエッブサイトはこちらです。   http://kuromatsunai.sakura.ne.jp/fagus/
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by minoru_mogi | 2009-10-25 15:14 | 樹木とその花 | Trackback | Comments(0)