人気ブログランキング | 話題のタグを見る

山歩きとそこで出会う花たちへの思い


by minoru_mogi
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

ロウバイ(蝋梅) No 119

 この冬は暖冬気味の日々が暮れから年明けにかけても続いており、庭の日本水仙も暮れの早い内から咲き出し、間もなく最後の花も終わりに近づいてきた。
正月の食べ過ぎと太ることを心配して、近隣ではあるが一度も行った事がない市内の都立小宮公園へと出掛けてみた。それは、八王子の駅を真北に30分くらい歩いた所で、丘陵地に階段を百数十段上ってゆくと、眼下に八王子市の中心市街地が広がり、その向こうには丹沢の山並みが青く見える。階段を昇り終えると直ぐにクヌギやケヤキの木が茂る公園に至った。
 公園の周りの遊歩道をゆくと多くの人たちが散歩やジョギング、また犬の散歩をゆったりと楽しんでいるのが目に入る。その遊歩道の脇には道に沿ってずつと日当たりの良い場所にロウバイの花が咲き始めて芳香を放っている。その匂いは梅の匂いよりは弱いが、大変甘い匂いが漂ってくる。
             ソシンロウバイ(素心蝋梅)
ロウバイ(蝋梅) No 119_d0059661_23511867.jpg

以前、2月に秩父の宝登山に登山した時、山頂の付近でこのロウバイ園を見たが、そこの木々は大きく2メートルを越えるものばかりであったが、ここのそれはまだ1・5メートルくらいであり、丁度目のところに花があり良く観察できるものであった。
この花は変種があり、写真のものはソシンロウバイ(素心蝋梅)であり、花の形がいかにも梅の花に類似している。名前の由来もこれに由るものである。
この公園は私が予想していた市内の一般の公園とは異なり、全体が武蔵野の中心樹種のクヌギやケヤキの自然林であり、その中に散歩道が幾重にも通り、足元には樹皮のチップが撒かれていて、あるくとスポンジの上を歩くような弾力を感じる心地よいものであった。その小道にはご夫妻連れや子供と一緒の家族も歩いており、挨拶を交わしてくれる人々にも出合った。
ロウバイ(蝋梅) No 119_d0059661_23514586.jpg
       ロウバイ
また、斜面を下ると小さな流れがあり、その先は弁天池となっており、池の端には赤い祠があつた。その池にはカルガモが7.8羽おり、人が近づいても驚く気配は無い。
小1時間散策を楽しみ、短いトンネルを抜けてまた市街地へと降りて行った。近くのバス停から駅へは直ぐであり、駅よりこれ程近くにこの様な自然が残された公園が有る事には大変感心しながら家路に着いた。
by minoru_mogi | 2007-01-12 23:56 | 樹木とその花 | Trackback | Comments(0)