本郷 東京大学総合研究博物館の特別展 No689
2018年 01月 14日
今読んでいる本が、人類発生後の260万年前から170万年前の頃の内容が書いてあり、東アフリカ大地溝帯に発生して現人類が20万年前に分かれ、10万年前にアフリカよりユーラシア大陸へと移動し、ネアンデルタール人に途中で分化しています。
この200万年前より80万年前の間の年代の化石と石器がエチオピアのコンソという地域より出土し、エチオピア政府の協力で東大博物館において、特別展「最古の石器とハンドアックス」が催され、18年1月28日まで展示されています。入場料は無料です。
大江戸線本郷6丁目で下車して、4番出口より出ると、博物館が直ぐに入れる門がありました。建物が直ぐに分り入館すると、そこには常設展の色々な物が展示されています。
蝶の標本、古代の石器、古代土器、動物の剥製、動物や人体の骨格などです。
入口の近くには大森貝塚を発見したウイリアム・モースの発掘した縄文後期の土器・石器・などもまとめて展示してあります。モースは東大に2年居りましたが、その間に大森のみならず、日本の北海道から九州までの各所の発掘をしていたことが分ります。展示品の中には馬の剥製や象の骨の骨格等の展示もありました。
「特別展」は一番奥の部屋にありました。この部屋に入ると頭骨のレプリカが中空に下げられており、人類の系統進化が判るようにしてあります。それら頭骨は現代人のそれとは大きく異なり、類人猿に近いと思われる形をしていました。
そして、この人類の使用し始めた石器は大変大きくて重そうな物であり、そこには加工されたことが判るものでした。ハンドアックス、クリーパー、スクレーパーなどの形が判別でき、175万年前の頃の石器がかなり沢山の展示がありました。当日は平日にも拘らず、かなりの見学者がおり、女性の方も居りました。
今読んでいる筑摩新書の「人類5000年史」を視覚的に実証する機会として、実にタイミングの良い展示会でした。