人気ブログランキング | 話題のタグを見る

山歩きとそこで出会う花たちへの思い


by minoru_mogi
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

谷根千の歴史散歩  No381

 4月7日に実施した上野の谷中・根津・千駄木への歴史散歩は、思いがけず上野の桜の満開時と重なり花見の賑わいの中を歩くという結果になりました。参加者は男7女7の14名で正に中高年グループです。
先ず、日暮里駅を11:00に出発して谷中銀座へと向かいます。ここでは20分のフリータイムで買い物とお弁当を各自購入しました。私は250円のカレーの弁当にメンチカツ150円と100gのポテトサラダ100円を入れて、ボリュームのある弁当が何とタッタの500円でした。他の人達も色々な組み合わせで500円チョットで、箸は1円でした。地区のコミニティーセンターより歴史のある築地塀を見て幸田露伴の五重の塔跡に出ました。そこは谷中の墓地の中で大きな桜の樹が道の両側に花を咲かせており、多くの人出で道の脇の木の下はブルーシートで夜桜見物の場所取りで我々の食事に適した空き地はありません。そこで仕方なく墓地の中に入り空き地で昼食です。そこよりはスカイツリーも望め墓石と桜とタワーの競演です。
谷根千の歴史散歩  No381_d0059661_20152120.jpg

次いで下町風俗資料館の吉田屋を見て大名時計博物館へと歩きました。博物館は元岡山勝山藩(2万1千石)の下屋敷の広い敷地ですが、庭の手入れがあまり良くなく荒れていました。あまり広くない館内には30位の大名時計が展示されていますが、その機械よりも江戸時代の時間の概念の方がずっと興味を惹かれます。その時間は九の刻より始まり八・七・六・五・四までで、なぜか三・二・一の刻は無いのか不思議でなりませんでした。それがやっと説明で判明したのです。
即ち、九の数字は旧い中国ではラッキーナンバーであったそうです。そこでその九に1から6を掛けてゆくと、 9×1=⑨ 9×2=1⑧ 9×3=2⑦ 9×4=3⑥ 9×5=4⑤ 9×6=5④となり、この数字が時を現す刻となっており、1刻約2時間となります。しかも夏と冬では1刻の時間は異なるのです。夏の1刻は2時間40分ですが、冬のそれは1時間52分です。くれ六(むつ)は日暮れ時、明け六つは夜明け時です。おやつの語源は昼の八(やつ)の刻から来ているとの事です。
根津の町に出て小さなティールームで美味しいコーヒーを飲み充実した散歩を14:30に地下鉄前で解散して予定通りの時間に北野駅の戻りました。
by minoru_mogi | 2012-04-08 16:04 | 随想 | Trackback | Comments(0)