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山歩きとそこで出会う花たちへの思い


by minoru_mogi
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皆既月食 No363

 昨12月12日の月食は見事なものであった。とりわけ空が澄んでいたことと、風が無い夜であったので、寒さの中でも十分に時間をかけて月の変化を見ることが出来た。9:30の欠け始めより、11時05分の完全な月食までを時間を追って十分に観察したものだ。そして全部月が隠れて薄赤色を帯びた月の姿は初めて目にするものであった。ところで、我が家では天体の大きな現象には、どれも大切に家族一緒に見たものである。
皆既月食 No363_d0059661_11404446.jpg

 1986年の76年に1回のハレー彗星の接近では、まだ中学生の息子と小学生の娘2人を、3月の夜半4時頃に起して、未だ5度くらいの気温の中を、夜道を20分程も歩いて登り、160mの丘の上より南の方向の彗星を探した。その時は人々の関心も高く、丘には20名近い人達が観察に訪れていた。
その日の彗星の位置はさそり座のしっぽが曲がった有ることを知っていたので、双眼鏡で容易に見つけることができた。しかし、その彗星は楕円形のぼやっとしたもので、尾を引く姿ではなかった。尾のある姿は写真によるもので、露出の長いものでしか見られないものであった。
次は2005年冬のテンペルシュタット彗星の折である。この時は肉眼で実に良く見えて、我が家の庭より北西に見えて家族で良く見たものである。
 流星群では2001年のしし座流星群の出現が大きく予想されて期待を膨らませた。しかしこの年の出現には我が家は皆で山中湖の湖畔に行き、寝袋に寝転び天空を注視した。この時は火球の観察が出来た。ところが、翌年のしし座の流星は前の年よりずっと多く、お隣の年配の夫婦と家内と共に、近くの丘で椅子を持参して楽しんだ。
そのように子供達には自然に対して畏敬の念を持って接することと、好奇心を意識して植え付けてきた積もりである。果たしてそれが備わったかは確かではない。
次の彗星の来た折には、美ヶ原の山本小屋で全天が開けた環境で見たいものと考えているのである。
 ふと、「冬の星座」の歌詞が浮かんだ。「木枯らし途絶えて 冴ゆる空より 地上に降りしく 久すしき光よ もの皆憩える しじまの中に きらめきゆれつつ 星座はめぐる」
Commented at 2011-12-17 00:32 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
by minoru_mogi | 2011-12-11 11:43 | 随想 | Trackback | Comments(1)